インフルエンザは歯磨きで予防できる!?
インフルエンザと言えば毎年恒例の病気の1つですが、皆さんはどのように予防してますか?
予防接種、マスク、手洗い、うがい、消毒など様々な予防法がある中、実は歯磨きでも予防できるのではないかと言う説があります。
今回は歯磨きでインフルエンザが予防できる研究データと理論をご紹介します。
口腔ケアでインフルエンザが10分の1に低下!
調査:東京・平和歯科医院(2006年)
対象:65歳以上
人数:190名
この研究は、190名の対象者を「歯科衛生士が週に1度口腔ケアを行うグループ」と「本人と介護者が口腔ケアを行うグループ」の2つのグループに分け、6ヶ月間調査するという研究データになります。
研究結果は、両グループから合計10名のインフルエンザ感染者が確認され、そのうち「歯科衛生士が週に1度口腔ケアを行う」グループからは1名のみ感染。
「本人と介護者が口腔ケアを行う」グループに比べ感染率が10分の1でした。
当研究は高齢者のインフルエンザは重症化しやすい事から行われた研究になります。
口内細菌の数も減少!
この研究では同時に口腔ケア前後の口内細菌の数も調べており、歯科衛生士が口腔ケアしたグループでは口内細菌の数も減少している事が明らかになっているそうです。
なぜ口腔ケアで予防できるのか?
インフルエンザなどのウイルスはノイラミニダーゼと言う酵素を持っており、このノイラミニダーゼの働きによりウイルスが増殖する事がわかっています。
「タミフル」や「リレンザ」はノイラミニダーゼの働きを抑制するだけで、インフルエンザウイルスを直接、攻撃し減少させる事はできません。
そして、ノイラミニダーゼはウイルスだけが出す酵素ではなく、歯垢などに存在する細菌もノイラミニダーゼを放出します。
その事から口腔ケアにより、口内細菌を減らす事でノイラミニダーゼの放出量を減少させインフルエンザウイルスが体内に進入してきても増殖する事なく発症するまでに至らないと考えられています。
未だ直接的に口腔ケアがインフルエンザの予防になると言うデータはありませんが、口腔ケアをしっかりするに越した事はありませんので、是非みなさんも今まで以上に口腔ケアに気を使ってみて下さい!
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