マガジンのカバー画像

LONO( 記憶の記録 )

100
エッセイを集めたマガジン。 LONO(ロノ)とは、わたしのだいすきなハワイの言葉で"記憶"という意味です。
運営しているクリエイター

2017年10月の記事一覧

8ヶ月

8ヶ月

大学の友人たちと久々に会った。

8ヶ月前まで毎日のように顔を合わせて、くだらないことで笑いあって、一緒に物事を共有しあっていたのに、いつのまにか違う場所で働いていて、それぞれ違う“当たり前”が出来上がっていた。

もちろん変わらない部分も会って、懐かしいねって同じように笑ったりもして。
でも、8ヶ月前とは違う自分たちがそこにいた。

駅で“またね”とそれぞれがバラバラの方向へ散っていったとき、あ

もっとみる
雨の日が好きな理由

雨の日が好きな理由

前にも書いたことがあるけれど、わたしは雨の日が好きだ。

2週連続台風が来ているから、今日も雨の音をBGMに家で大人しくしていた。

雨の日は遠出をする気は起こらないし、楽しみにしていた野外のイベントと被ってしまったらもちろん悲しい。

でも、雨の日の匂いの心地よさは、他の日には出せないものがある。

わたしは、匂いが善し悪しの基準になることが多い。
いい香りがする人を好きになるし、いい香りがいる

もっとみる
人の優しさ

人の優しさ

金曜のランチ時間に先輩が走って追いかけてくれて、「一緒にランチしよう」と声をかけてくれた。

何気なく、わたしの意見をポロポロと引き出してくれた。

わたしは感情を表に出すのが上手くないし、自分からアピールすることを躊躇してしまうし、上手に立ち振る舞うことが苦手な人間だ(と思っている、他人からの印象はまた違うかもしれないけれど。)
だから、こうやって気にかけてくれることが嬉しかった。

先輩曰く、

もっとみる
丁寧に生きる

丁寧に生きる

仕事場でアンケートのようなものを書く機会があった。
わたしの回答がいちばん丁寧で、わかりやすくて、すごく助かったよ、と言ってもらえた。
なんだか報われた気がした。

特に気合いを入れて書いたわけではなかったけれど、いつも通りに行動したことを“丁寧だ”と感じてくれた人がいたということ。

普段から“自分がされて嬉しい”と思えるように行動することを心がけているから、それが誰かに届いたんだと嬉しくなった

もっとみる
溜め込んでしまうクセ

溜め込んでしまうクセ

昔から嫌なことは後回しにするクセがあって、嫌なことだから最後の最後まで手をつけないで、直前になって泣きそうになりながら追い込むというスタイルが常で。

だから、高校生くらいの頃から紙にto do listを書くようになり、大学生の頃からスケジュール帳のウィークリー欄に1日ごとに分けた“するべきこと”を書くようになり、そして今、携帯に入ってるカレンダーでタスク管理をするようになった。

ざっくり「こ

もっとみる
自分を理解すること

自分を理解すること

自分の感情に自分でついていけなくなることがある。
自分の感情の起伏に自分自身が振り回される。

嬉しいも悲しいも苦しいも幸せも、どこか他人事のように見ている自分がいる。

悲しさが先行して泣くことがほとんどだけど、涙が出てきてはじめて「悲しかったんだ」と気づくこともある。

好きなことをしているはずなのに、毎日身を削って、感情が無くなってしまってきているのを感じることもある。

自分がおかしいのか

もっとみる
言葉と刃物

言葉と刃物

敵意むき出しにされて傷ついた日、「わたしは誰も傷つけたくない」と人一倍優しくいる努力をした。
悲しいことがあった日、「どうにかして自分をどん底から引っ張りあげなければ」と嬉しくなることばかり考えた。

心のバランスが崩れそうになったとき、正反対のことをして、どうにか均衡を保ってきた。

言葉は時に鋭利な刃物となって心を突き刺してくる。
わたしは“大切な言葉”を、そんな使い方は絶対にしたくない。

もっとみる
過ぎゆく時間

過ぎゆく時間

はじめてnoteを投稿したのが2016年3月末。

たまに自分の言葉を見返すと、「この時はこんなことを考えていたんだ」と曖昧な記憶が蘇ってきてなんだか面白い。

最初の投稿時は就活を目前にして、世にはびこる納得のいかないことを必死に咀嚼しようとしていた。結局のところ無理だったけれど。

気がつけばここからあっという間に1年半強が経とうとしているし、既に2017年も10月後半。

意識していないとあ

もっとみる
自分のペース

自分のペース

「自分のペースで大丈夫だから」
目の前にあるタスクでいっぱいいっぱいになってしまったわたしに、先輩がこう声をかけてくれた。

期待に応えなきゃ!
まだまだ!
こんなレベルにいたら呆れさせてしまう……

こんな考えが次から次へとわたしを襲い、壊れかけてしまっていたのだ。

急げば急ぐほど、クオリティが下がってしまっていることも、薄々気が付いていた。
でも、とにかく数を追わなきゃいけないと思い込んでい

もっとみる
向かう先

向かう先

たまに自分が何になりたいのか、どんな人なのか、自分でもわからなくなってしまうときがある。

学生時代、友人からは「自分の軸を持ってるよね」なんて有難い言葉をもらったけれど、いまだに自分自身では軸がブレていると思っている。

ぶれない軸が欲しいし、振れ幅がすごい人になりたい。
芯はあるけど、何にでも染まれる人でいたい。
#ひとりごと #つぶやき #ライター #エッセイ #軸 #芯 #ブレない軸 #

もっとみる
目の前にあること

目の前にあること

「婚約者に振られてショックでさぁ〜!」
先輩が過去の辛かったであろう話を、笑いながら話していた。
わたしは最初の一言以外、頭に入ってこなくなった。

先輩が遭遇してしまった婚約者との破局が、いつ自分に降りかかるかわからない。
信じてやまない彼との未来が、一瞬にして無くなってしまうかもしれない。
そう考えると、怖くなった。

いま何かきっかけがあるとかそういうことではなく、未来に「絶対」なんてことが

もっとみる
“LONO”の始まり

“LONO”の始まり

「ひとりごと」マガジン改め、「LONO(記憶の記録)」に変更しました!毎日書き溜めているエッセイをしまっておくマガジンにしていこうと思っています。

“LONO”とは、わたしが愛してやまないハワイの言葉で“記憶”という意味です。

記憶は思っている以上に曖昧になってしまうもの。大切にしておきたいと思えば思うほど、淡く消えていってしまうもの。

だからこそ、自分の“生きた証”として、そして“自分の記

もっとみる
1日のリズム

1日のリズム

寝ることが大好きだから、寝続けてしまう日もあるけれど、寝坊した日はなんだか後ろめたい気持ちになるし、1日のリズムを掴めないまま終わってしまう。

そういう日は決まって、タスクが片付かない。

だから、なるべく休みの日も平日と同じような時間に起きることを意識している。

自覚はなくても身体はいつものリズムを覚えていて、その波に乗れた日はスルスルとことが片付くことが多いな、と最近思った。

もし今後、

もっとみる
男女の友情は成立するのか問題

男女の友情は成立するのか問題

昔からよく論争しているところを見かけるこの問題。

わたしは、男女の友情はあると思っている。ただしとても不安定な関係であることは間違いない。

どちらかが好意を持ってしまった時点でおしまい。まるで綱渡りのようだ。

自分に恋人がいる場合、男女の友情はさらに慎重に取り扱わなければいけないと思う。

自分が大切にしている友人を彼には知っておいてほしいから、わたしは極力会ってもらうことにしている。「やま

もっとみる