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【読書感想文】『針と糸』

グサーっと刺さった、最近読んだ本を紹介させてください。
特に心に残った部分に対し、自分がこれからしたいことを書きます。

1.人生の中で一番黒い物体を取り除く

『母親との確執を乗り越え辿りついた』
あらすじにこの言葉を見つけ、購入を決めた小川糸さんの「針と糸」。
この本を読んで、自らの母親との関係を変えたいと思ったように先日のnoteでは記したが、読む前からそれは決まっていたようだ。

私は、母親との関係をどうにかしたいとずっと心の奥底では思っていたのだろう。
だけど、嫌な現実と向き合うのが怖くて、見て見ぬフリをしていた。
ずっと、そのきっかけを探していたようにも思う。
そんな時に出会ったのが本書だった。
いつだって読みたいと思う本には、無意識にそのときの自分が求めているものがあるのだ。

2.外国を知る

著者はベルリン、ラトビア、モンゴル、鎌倉…と様々な土地を行ったり来たりしている。
私は飛行機に乗るのが怖いのと(空の上って何かあったらもう終わるしかないと思ってる)、外国って何だかどこも治安が悪いイメージがあり、なかなか日本を出ることをしてこなかった。

だけど、本書を読んでみて、知らない世界をのぞいてみたくなった。
日本では当たり前だと思われている習慣や考え方が、他の国では全く通用しないことがあるらしい。
例えばベルリンでは日曜日はほとんどのお店が閉まっていて、街も静かなんだそう。みんな日曜日は家で家族と過ごすのが決まりみたい。
日本だと考えられない。日曜日って一番賑やかな日だから。

知らない文化を知ることで、自分が本当に求めている生き方に出会える気がする。
無意識に流行に振り回されるのではなく、自分が選んだものをずっと大切にしたり、休むときはとことん休んだり、金曜の夜には広場でワインを楽しんだりね。

3.住みたいときに住みたい場所に住む

ある取材をきっかけにベルリンに足を運んだ著者は、その魅力にどっぷり惹かれてしまったらしく、コロナ前はベルリンと日本の二拠点生活をしていたそう。
また、本書の中では、著者が鎌倉に一時的にアパートを借り、休日の夜には友人らと茅ヶ崎まで月を見に行ったとあるじゃないか。

…羨ましすぎる!!!!!!!!!!

何を隠そう、私は茅ヶ崎が大好きだ。
もっと言うと鎌倉だとか湘南だとか、そこらへん一体が好きだ。
遠く離れた九州に住んでいる今でも、オズマガジンで鎌倉特集なんてやってると、今にでもその場所へ出かけられる人が羨ましくて羨ましくて、嫉妬に狂いそうなほどだ。

著者のように、住む場所を転々とする人生もいいなあと思った。(単純が取り柄)
つい先ほどまで、旦那さまと家を建てるならどこかバナシをしてたくせに、もうその決心が揺らぐ。(単純が短所)

一度しかない、ましてやいつどういう形で終わるかわからない人生。
可能な限り、自分の欲は満たしてあげたいと思う。

4.幾つになっても勉強する

ベルリンに惚れ込んで、アパートを借りて、ついにはドイツ語を習い始めた著者。
しかもレッスンレベルではなく、週5でガッツリ語学学校に通うほど!

学びたいと思えるものがあること。
学びたいと思うものを何歳になっても学ぶということ。
学ぶことにワクワクすること。


忘れたくないねえ。
ちなみに今の私が学びたいことは、

①ライティング
②ヨガインストラクター
③お金のこと
④英語
⑤整理整頓
⑥インテリア
⑦建築
⑧健康な食生活

などです。
あと30年くらいかけてコツコツ学んでいこうと思います。

5.最後に

たかが本。されど本。
気になるものはドブドブ読んでみてください。

おやすみなさい。

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