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フィレンツェで友人とランチ〜I’BRINDELLONE〜

美大時代の同級生でイタリア人と結婚してシエナの近郊在住の友人が、私の帰国前にフィレンツェまで出てきてくれた(彼女のお宅にも滞在させてもらったが)

2人とも別にフィレンツェ観光目的ではないので、ランチからスタートだった

フィレンツェ中央駅近くのバスターミナルまで迎えにいき、フィレンツェ有数の観光名所をぶらぶら通り抜けて、ヴェッキオ橋を渡り職人が多くアトリエを構えるアルノ川左岸地区へ

「サント・スピリト教会」(7:30〜13:00に教会前に朝市がでる/日曜定休)

バイオリンのような形のファサードをもつ「サント・スピリト教会」のあるサント・スピリト地区のお隣、サン・フレディアーノエリアにその店はある


☆地元民に愛される店「I’BRINDELLONE(イ・ブリンデッローネ)」


他の投稿で紹介したピッツェリア「PIZZIUM(ピッツィウム)」があるPiazza del Carmine(カルミネ広場)からすぐの場所にあり、観光客ではなく地元の人たちで賑わうお店のよう

職人さんが多くいる地区なので、そんな風貌の方達が開店と同時に続々とやってきていた 私たちは友人が予約しておいてくれたのですんなり入店できたが、できれば予約はしておいた方が良さげ

レジカウンターの壁には地元サッカーチーム「フィオレンティーノ」のペナントやグッズが 飾られている

店内は広くて私たちは1番手前の部屋に通されたが、その奥にも半個室のようなスペースがあった

☆やっぱり外せない「リボッリータ」


アラカルトでも注文できたが、ランチセットをお願いすることに
ランチセットは3タイプ

・12€(パスタ&肉&付け合わせ、ワイン1/4ボトル&水)
・10€(パスタ&付け合わせ、ワイン1/4ボトル&水)
・10€(肉&付け合わせ、ワイン1/4ボトル&水)

どれにも「ワイン1/4」がついてくるのが「イタリアらしい」(笑

友人は「肉&付け合わせ」を私は「パスタ&肉&付け合わせ」をチョイス
というのも、約1ヶ月のイタリア滞在、帰国数日前の私は「胃が拡大」していたので「とにかく食べたいモード」 

パスタのメニューに好物の「Ribollita(リボッリータ)」があったのは外せないし、友人が選んだ「Spezzatino con Patate(スペッツァティーノ・コン・パターテ)」も美味しそうで両方頼める12€のメニューにしたら・・・

◆Ribollita(リボッリータ)

リボッリータはトスカーナの郷土料理で1995年に初めてイタリアに来て、フィレンツェのリストランテで食して以来「大好物」

簡単に言えば「野菜スープにパンを入れて煮込んだもの」

トスカーナのパンは塩気がない その塩気のないパンが乾燥して固くなったものを野菜スープに入れて煮込んで食べたのが始まりらしい ちなみに「Ribollita」とは「Ri(=再び)+Bollire(=沸く・煮る)の過去形」で「Ribollita(再び煮た)」ということかなと思う(違ってたらごめんなさい)

本当にリボッリータが好物で日本でも自分で作るほどなので、メニューにあれば頼まずにはいられない(笑 安定の美味しさ!

付け合わせはフライドポテトで、リボッリータと付け合わせでちょうどいい量だったのに食欲に負けて頼んでしまった肉料理が来た

◆Spezzatino con Patate(スペッツァティーノ・コン・パターテ)

これがですね、、、牛肉とじゃがいものシチューなんだが思いの外ボリュームがあった

ゴロゴロの大きな牛肉!しかもホロホロと柔らかい
めちゃ美味しい!のだが「腹パン」(笑 頑張って完食

周りを見渡して「理解した」 来ている客のほとんどがガタイの良い男性(職人さん風、肉体労働者風の)なので、どの料理も「たっぷり」なんだな

1/4ボトルのワインも2人分がまとめてカラッフェに入ってきたが、ハーフボトルのワインよりはボトル1本に近い量だった

いずれにしてもリボッリータもビーフシチューもどちらも美味しく大満足、ワインとお水もついて12€(約2,000円)はコスパいいと思う

ネット検索してると名物は「Bistecca alla Fiorentina(ビステッカ・アッラ・フィオレンティーノ/フィレンツェ風ステーキ)」みたい どの写真もとても美味しそうなので、ぜひ食べてみたいものだ


☆おまけ


初めて食べた「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」は1996年、2度目のイタリア短期留学に美大の同級生3人が一緒にイタリア旅行に来た時だ

イタリア語の恩師がフィレンツェの知人・友人から「美味しくて経済的なお店」情報を集めてリストにしてくれていた中から選んでいったお店 もう30年近く前なので店名までは覚えてない

日本人は元より観光客すらいない店内は地元の人で賑わっていた

「イタリアではそれぞれが最低二皿注文するのがマナー」「一つの料理をシェアして食べるのはマナー違反」と言われていたので、それぞれがパスタと肉料理を頼んだ

その時、私以外は肉料理に「トリッパ(もつ煮込み)」を注文したが、私は当時「モツ」は全般的に食べられなかった(臭みがね・・・・) それで私は「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」を頼んだ

パスタだけでもボリュームがあったのに、運ばれてきた「ビステッカ」をみて驚愕!

皿から一部肉が飛び出ている!!しかもゴツい骨つきで・・・・他の友人も目をまんまるくするほどの量がきた

当然、すぐに「腹パン」になり友人たちに助けを求めたが、彼女たちも「腹パン」で自分の持分を食べ切るので精一杯だった

残したくない!一心で喉元まで肉詰めになったが完食した時、「Brava!(ブラーヴァ!/すばらしい!)」と店の人もお客も拍手が湧いた

なぜ????

それはホテルに帰ってから理由がわかった
恩師からもらったレストランのリストに「ビステッカが美味しい、ただし2人前から」と注意書きがあったのを見落としていた

ということで、私は2人分のビステッカを1人で平らげたので「拍手喝采」を受けたのだ

1996年といえば、まだ22歳 日本から来た若い女子が2人前のビステッカを1人で完食したのだから、そりゃ拍手もしたくなるもんだ

ここまで書いて店名を思い出した「Trattoria Sostanza(トラットリア・ソスタンツァ)」だ まだ店はあるようなのでそのうち再訪したいなぁと思う


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