赤い車に乗った小学生を狙う男

最近、性犯罪について、映画監督が性関係を迫ったりの話題がネットで流れたり、どういう対処が良いのか、確実には言えませんが そういう被害に遭いそうなら戦うか、声を上げて逃げるか、その手段を子供の時から教えるしかないと思います。

かなり昔の話ですが、私が小学校三年生の頃、女の子グルーブで下校していると、赤い車が近寄ってきました。中から顔を出したのは、若いお兄さんで、怪しい感じはしませんでした。『〇〇に行きたいんだけど、道を知っている?』とフレンドリーに私たちに聞いてきました。誰かグループの中に、彼の捜している場所〇〇(公園かどこか)をしっている子がいて、ささっと教えてあげて、その人は車でいなくなりました。それからしばらく後のある日、土曜日の午後、私はひとりで下校していました。当時私の家は山のてっぺんだったので急坂の一本道を家に向かって登っていきました。周囲には誰もいませんでした。すると後ろから赤い車が近づいてきて中からお兄さんが『〇〇に行きたいんだけど、道を知っている?』と聞かれました。

あれ、このまえこういう事があったな、と思いつつ、私は〇〇は知っている場所だけど行き方を知らない、と正直に話すと、その人は『ありがとう』と言って、車は坂道を下って私と別の方向に行きました。私は坂を登りながら、赤い車の去った方向を見下ろしていると、Uターンしてスピードを出して私の後を追ってきました。ゾッとして冷や汗が出て、なんでこっちにくるんだろうと思っていると、私の横に赤い車を止めて、お兄さんに『やっぱり〇〇に行きたいから、車に一緒に乗って案内してほしい』と言われました。子供心にもさすがに気持ち悪くなっていたので、〇〇にいく行き方を本当に知らない、と断ると、車に乗っているうちに思い出すかもしれないよ、となかなか引き下がらなかったのですが、やがてあきらめて走り去っていきました。帰宅して母にこの事を話すと、すぐに警察がきて、私に話を聞きました。子供でしたが、なんとなく赤い車に尾行された子は私だけでないんだな、と感じました。
翌日、学校の朝礼で赤い車に乗った男の話を先生がして『決して車に乗ってはいけません、お父さんお母さんに会えなくなります』と注意したのを覚えています。いまとなってはぬるいいい方でしたが、性犯罪と言うのはそういう事です。おさない子だと口封じのために殺されてしまうかもしれない。いのちは奪われなくても深い傷をつけられて人生を奪われてしまう様な事です。赤い車に乗った男は、まともな大人でない事は小学生の女の子に道を聞いたり、子供 の下校時間にぶらぶらしていた事でわかります。小学生に興味があって、ちょっとエッチな気持ちになったとか、なんとなく寂しいとか、そういう軽い理由だったのかもしれない、でも自分があの日無理やり誘拐されていたらどうなっただろうと考えます。子供や女性が自衛し戦う手段をできれば学校で教えてほしい。そして衝動的で自分の欲望のままに行動する恐ろしい大人がいる事もきちんと教えるべき、それしかないと思います。

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