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一期一会的な話-諫早勾留記788-

古着屋に行ったらAURALEEのシャツがいた。一目惚れして試着してゾッコンでカードを切った。ベージュベースにグリーンとピンクのチェックシャツはいかにも春らしい色使いで美しかった。でもこの1枚で博多に4回行けるなとか思うと少しばかり辛くもなる。まあでも一期一会、後悔はない。

我慢しているといつの間にかタガが外れて制御が効かなくもなるものだ。昨年の秋ぐらいから主に仕事に関しての我慢が続いていた。ほとんど1人で仕事を回すようになって責任ものしかかってくるし、身体的、精神的負担も大きかった。それをカバーするかのように財布の紐は緩み食生活は荒れ、ライブに行くか服を買うか酒を飲むかだけが自分のメンタルを保つ要素であったと思う。年末年始は幾人かの友人に会ったけれど、それもそれでお金がかかるものだ。長崎に普段から緩く会える人間を作っておくべきだったなと少しばかり後悔もあるが、それもこれもご縁の世界。そもそも気軽にお茶をする場所も少ない諫早、友人がいたとしても別の悩みに苦しめられていたかもしれない。

そんなこんなで春物の洋服を買い揃えた3月ごろ、預金残高ががっつり減っていることに気づいた。こんな生活を続けていれば当たり前か。ボーナスだってあったはずなのに年末年始の旅行と秋頃の赤字分の打ち消しで全てなくなったらしい。洋服というものはなかなか値段がする。調子に乗って一張羅の靴なんか買わなくて良かったと少しばかりの安堵もあるが、何はともあれ節約をしなければならないと腹を括ったのである。

別に月にいくらか貯金をするとかそういう目標を掲げたわけではなく赤字にならなければいいなくらいで大して節約をしているわけではないのだけど、やはり腹を括るというのは幾分かの効果がある。平日にコンビニでビールを買ってくることは減ったし(そもそも忙しすぎて酒を飲む体力なんてないのもある)、あれもこれもと服を買うこともしなくなった。それでもライブは行くので交通費なりなんなりはかかるのだけど、この春までの勢いでチケットを取りに行くこともあまりしない。お陰で4月も今月も黒字になりそうではある。

前半実家にいたというのもあるが今月は特に節約が捗っていて後半に入っても黒字だけなら余裕だなという感覚。でもこれが何を言い表しているかと言えば、我慢、である。この間も仕事の負荷が変わることはなく、むしろ負担は増えているし、残業するなという癖に業務量は増えるとかいう謎の現象にも苦しめられている。散財はするな、仕事もしんどい、健康にも気遣え、運動をしろ。いろんな我慢やストレスがここ最近あったんだと思う。ちなみに相変わらず運動はしていない。

そして我慢の限界になったわけだ。こういう時は何かと理由をつけて自分を正当化する。今日だって一期一会だ、チャレンジだ、シャツが好きなんだから1枚くらい買ってもいいだろう、今月は頑張ってるんだからご褒美あげないといけないよな、そんな感じで足がレジに向かったわけだ。まあでも買って納得はしているしいいんだけど、いいんだけどさ、今日はこれだけじゃなくてわらわら買い物したわけでさ、そこだよそこ。でももう終わった話だ。何を言ってもしょうがない。これでテンションが上がったり気分が上がったりする日ができるのであればそれはそれでいい投資じゃないか。

とにかく、今日の自分の行動に自信が持てずにいるのである。
また明日。


■Good News
・いい買い物した
・気分が上がった
・リラックスできた

■今日の1曲
ドラマみたいだ / My Hair is Bad


にゃーん。