必ずある、困難を乗り越えられる出会い
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必ずある、困難を乗り越えられる出会い

鈴木亜美

まだ海外撮影が頻繁に行われていた頃、NYのマネージャーから、よくダイレクトブッキングの話がきていました。AMIのここの日程はどうなっている?まだ決まりじゃないんだけど、結構大きな仕事だから候補に出したいんだよね、と。

ダイレクトブッキングって基本は海外からの仕事依頼だから、顔見せなしの写真選考だけで、決まらないことが多い(私は中々決まらなかった!あまりにも決まらなくて、そのうち”あーはいはい”ってはなから期待しなくなったほど笑)。

このときも、”1ヶ月前にも同じ話が来てたけど、結局決まらなかったんだよな〜”と、全くと言っていいほど期待していませんでした。

しかし、今回は珍しく決定!!

日本からミラノ・ロンドンに飛んで撮影してくるという、5日間の弾丸出張が始まりました。

◆撮影中断の危機?!

ミラノには夕方に到着。そこから郊外まで移動し、撮影場所近くのホテルへ着いたのは夜の8時近く。フライトによる疲れがあったため速攻でベッドに沈み、翌朝から早速撮影がスタートしました。

ミラノ撮影は1日のみ。
ハウススタジオなのかな?趣のある一軒家で撮影しました。

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1月下旬に差し掛かっていたため、気温はかなり低め。屋内外の両方で撮影しましたが、中にいてもとっても寒かった!しかし、チームみんなのあたたかい心遣いと、素敵なロケ地、このブランドの仕事をしているという実感にテンションが上がり、寒さに震えながらも楽しい撮影をしていました。

そんな中、セットチェンジ中の小休憩で事件は起こりました。

私のiPhoneが、突如フリーズ…!!えー!!

すぐに直るだろうと思っていたのですが…一向に動く気配がない。。原因を考えてみたけど、直前に落としたくらい。でも、高さ1mもないテーブルの上からラグにポテッと軽く落ちたくらいで、強い衝撃を受けたとも考えられない。。

撮影チームに相談すると、皆が親身になって「ちょっと貸してみて」「私もやってみる!」と、あの手この手で直そうとしてくれました。しかしうんともすんとも言わない。。

何が問題かって、この撮影が終わり次第ロンドンに向かわなければならなかったこと。乗る飛行機のチケットや、ホテルの詳細、撮影場所の住所など、この先4日間のすべての情報がそこに入っていたのです。

状況を聞いた制作会社の人が、すぐに私のマネージャーとクライアントに連絡を取り、必要な情報を紙にプリントアウトして渡してくれました。

普段からiPhoneに頼りきりの生活だったので、慣れない土地で一瞬にして情報がなくなってしまったことに、かなり動揺。
けれど、チームの皆の迅速かつ丁寧な対応のお陰で無事にロンドン行きの目処が立ち、どうにか気持ちを落ち着かせて撮影に戻ることができました。

フリーズの原因はやはり寒さだったのかな?今でもわかりません。

◆それでも続く撮影

ミラノ撮影が終わると、壊れたiPhoneをそのままに、その日の夜にはロンドンへ。空港からホテルに直行し、フロントで受付をしていると、

「Ami Suzuki様宛にお手紙が届いています」
と封筒を渡されました。

え?誰からだろう⁇と思い開封すると、クライアントの方が、翌日からの撮影場所や時間などを再度プリントし、”念のため”とホテルに預けておいてくれたものでした。有り難い…!

そんな心温まる出来事がありつつ、3日間のロンドン撮影がスタートしました。

◇Day1

撮影場所は、ブランド本社にあるスタジオ。エレベーターで最上階に上がると、ガラス張りの壁にキラキラと朝日が差し込んだ、広々としたオフィスに到着。担当の女性が出てきてくれました。
「iPhoneのことは聞いているから、修理の予約が取れないか午前中のうちにお店に確認しておくわね」と私の今の不安を拭い去るように言って、今日の撮影場所へと案内してくれました。

そしてヘアメイク開始。
ヘアスタイリストさんはまさかの日本人の方でした!

撮影メンバーは最高。みんな明るくて茶目っ気たっぷりな人たち。仕事はしっかりとこなしつつも、現場は常に笑い声で溢れていました。出張の撮影でこんなに楽しかったことってなかったな〜って思ったくらい。
撮影中の写真からも伝わってくるこの感じ↓

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仕事は終始良い雰囲気でした。

やはり問題はiPhone。

お店の修理予約は、どうやらwebで取ることが難しかったらしく、直接来店することに。
お昼休みに一度ヘアの彼女に連れて行ってもらい、場所を確認。修理するには時間がなかったため、仕事が終わり次第、再度向かうこととなったのですが…

なんと、彼女が再び一緒についてきてくれたのです、、!(次の予定まで時間があるから、と…!)

ロンドンに来るのは3度目でしたが、過去2回ともショートステイだったため土地勘がなく、自分がどこにいるのかさえあやふやだったり、iPhoneが壊れてずっと不安な気持ちを抱えていたこともあり、付き添ってもらえたことは本当に心強かった…!
夕方無事に送り届けてもらい、修理してもらうことができました。

この日はロンドン在住の友人と会う約束をしていたので、復活したiPhoneで急いで連絡。ミラノから急に連絡が途絶えた私を、何も言わず待っててくれた彼も、これまた優しい。。無事に落ち合うことができました。

◇Day2

この日も順調に撮影が終了。早めの夕方に終わったため、気なっていたロンドン・ナショナル・ギャラリー(美術館)へ。作品は写真撮影可能だったので、嬉しくなって好きな画家の絵を写真に収めていると…

急に撮影画面が閉じ、暗くなった。

再びiPhoneがフリーズ。え〜〜〜!

昨日行ったお店しか知らず、他に調べる術もなかったため、とにかく来た道を歩いて戻ってお店へ。
昨夜直してもらったばかりだという事情を伝えると、もう交換するしかないと。しかしここには私の使ってる機種の在庫がないとのことで、別の店舗へ行って欲しいと言われてしまいました。

日本から来ていて行き方がわからないことを説明すると、乗る電車と降りる駅を紙に書いてくれたので、その通りに行き、駅に着いたら今度はお店の場所を道行く人に聞き、ようやく到着。

30分くらい待って新品のiPhoneを受け取った頃には、辺りはもうすっかり暗くなり、お店も閉店時間に。あのまま美術館に留まらず、すぐに修理に向かってよかった。。
まさかの2日目も修理に時間を費やしたのでした。

◇Day3

ついにiPhone完全復活!が、この日は朝から撮影し、終わると空港にダッシュで向かい、日本へ帰国する日。
結局ろくに観光する時間もなく、ひたすらiPhoneの修理に時間を費やした日々でしたが…、ミラノで親身になって助けようとしてくれた撮影メンバー、ロンドンでのヘアの女性の心遣い、街ゆく人の親切な対応など、人の優しさにこれでもかというほど触れた5日間でもありました。

あまり観光できなかった私に、ロンドンっぽいものをと言って渡してくれたチョコレート、めちゃくちゃ美味しかったな。。

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ちなみに、ロンドン空港に向かう道はその日めちゃくちゃ渋滞していて、着いたのはフライトのゲートクローズ時間45分前。先にチェックインしていたから良かったものの、危ないところでした。最後までバタバタな旅だったー笑

そんなミラノ・ロンドンで撮影した写真たちがこちらです。

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◆ブランド店舗にて

帰国してしばらくすると、ブランドのwebやSNSに次々と写真が上がりました。とても嬉しかったのですが、中でも、国内の店舗に買い物に行った際に、店員さんに話しかけていただいたことが特に嬉しくて印象に残っています。

「今シーズンのモデルをされていた方ですよね?」

と。日本人でここのモデルをしてる人がほとんどいなかったため、すごく誇らしかったとお話ししてくださいました。

写真は特別に店舗に飾られるわけでもなく、web上のみの公開だったので、そこから顔を覚えてくれて声までかけてくださるなんて、、あのバタバタな時間はこの為にあったのかな、なんて思えるくらい、私にとってはご褒美のような出来事でした。

ちなみにこの撮影の直後、2020年からは今現在まで、海外には行っていません。大変だったけど、最後の海外撮影があの現場で良かったなと思います。周りの人たちのサポートがなくては決して出来上がらなかった大切な写真たち。いつもあたたかい気持ちとともに思い出されます。

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鈴木亜美

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鈴木亜美
24歳からモデルをスタートし、現在は東京とNYをベースに活動中です。海外での苦い経験・笑い話になったエピソードを書き留めています。活動履歴はこちらから: https://satorujapan.co.jp/models/ami-suzuki-4/