
日本ワインを巡る旅 岡山編①
日本のワインに興味を持ったのは
ここ最近、ワイン仲間たちと飲むワインに日本ワインが度々加わることが増え、そのワインを口にするたびはっとさせられることが重なったことからです。
純粋に美味しい。と。
日本でもヴァンナチュールと言われる自然派ワインの造り手さんが増えてきていること。日本におけるワイン用ぶどう栽培の難しさ、チャレンジしている造り手さんのこと。様々な話を聞く中で日本ワインをもっと知りたい。と憧れるように思いました。また、amiでも日本のワインを扱いたいね。とスタッフ間で話していたこともあり、私はすぐにでも日本各地の美味しいワインを求めに旅に出たくてうずうずしていました。
そして、緊急事態宣言が開けた10月。
晴れの国・おかやまへ降り立ちました。晴れの国と言われるとおり長い日照時間と寒暖差に恵まれ、美しい自然の山々に囲まれた石灰質の土壌はワイン造りに適した環境といいます。
北ではなくなぜ西へ?
それは数年前に東京のビストロで飲んだ、マスカットオブアレキサンドリアのワインを口に含んだ時の感動の記憶が強く残っており、最初に行くのは岡山と決めていたからです。
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岡山1日目。
はじめに訪れたのは
domain tetta / ドメーヌ・テッタ さん
岡山県新見市哲多町にあります。
岡山駅から伯備線に揺られ新見駅で下車。そこから車で向かいます。
ぐんぐん山道を登った先に突然現れる美術館のようなモダンな建物。標高400メートルに位置する広大なぶどう畑。
そしてtettaさんといえばエチケットにも描かれているこちら。シンボルになっているパンダ!いました!
私が訪れたこの時期は収穫集中期間のためスタッフさん総出で畑へ。そのためカフェ営業はお休みでしたが、店内からはぶどう畑、ガラス越しに創られた醸造所を見ることができます。
またテラスから見渡せる8htの畑ではシャルドネ、マスカット・ベリーA、カベルネ・フラン、安芸クイーン、ピノ・ノワールをはじめ、他にもサンジョベーゼやゲヴェルツ、アルバリーニョ、ヴィオニエなどなど試験的に栽培しているものも含め多くの品種を栽培しているとのこと。
収穫期真っ只中に伺ったにも関わらず、代表高橋さんがご対応くださりました。
貴重なお時間をありがとうございました。滞在は駆け足になってしまったのですが、その後、高橋さんとメールでのやり取りをさせていただく中で、日本におけるワイン用のブドウを栽培する難しさ、無農薬栽培のこと、持続的な農業こそが大切という考え、土地・地域へ対する想い、関わる人々への配慮など。その内容からはワイン造りに対して真摯に向き合っている姿、情熱が伝わってきました。そんな造り手さんの想いを私たちはできる限り受け止めそしてその想いをしっかりとお伝えした上で、お客様へ届けていきたいと改めて思います。
ワインの仕事に携わってからわずか足らずの私の質問に丁寧にお答えくださった高橋さん。その誠実なお人柄にも魅せられたテッタ訪問でした。
次回はレストランで美味しいワインをいただきながらのんびり過ごしたい!
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ここからは私自身の最近気なっていたことなのですが。。。
それは自然派と言われている自然という言葉の持つ〇〇について、これまでその言葉に含まれる自然ということについて多少の違和感を感じていました。自然の摂理に沿っていることだけが自然なのか?そこに人が介入したことですでに不自然なのではないか?
本当に自然な造りのことを指すのならば一切の人の手を加えずに出来上がったもののことのみを指すのではないか?
だとしたら今、世の中にある自然派と言われているものは自然ではないのでは?
否定でも肯定でもなくただそんなことを度々思います。ああ激アツですね。。。
農薬や添加物を一切加えずに造る。これも自然。人の手を加える。その土地や環境に合わせて多少手を加える。これもまた自然なことなのではないでしょうか。
このことについては長くなってしまいそうなのでまた別の機会にします。
美味しいワインでも飲みましょう〜。
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さて、翌日岡山2日目は
次の造り手さんのところへ!!
まこと
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