ももクロは新国立に立てるのか

百田夏菜子が

これまで色々な景色を見させて貰ってきましたが、やっぱりどうしても見たい景色があるんです。いつか、新国立競技場のステージに4人で立てるように頑張りたい。ファンの皆さんにもこの景色を見て貰いたいので、これからも応援宜しくお願いします!

と新国立の目標を明言したのは、2019年の年末の「ももクリ」のことである。

ファン以外なら「今のももクロが新国立?いやいや笑」といった感じかもしれない。ファンでさえも、「絶対できる!」と確信しているかと言われれば難しい。

しかし、冷静に考えればできると思える。そこで、「ももクロちゃんだからできる!」的なことではなく、客観的にももクロが新国立に立てるかを考えていきたい。


まず、新国立のキャパは約68,000~80,000人である。ただ、キャパをフルに活用する必要はなく、設営方法しだいでコントロールは可能なので、ここでは60,000〜65,000人程度を目安に考えたい。(損益分岐点については、使用料が分からないのとグッズ等の販売もあるので割愛する)


2019年夏のももクロマニアでは、初日に3万3176人、2日目に3万2954人と両日でのべ6万6130人が動員された。このうちどのくらいが重複しているかは不明だが、半分以上が両日ともに参加しているとは通常考えにくいので、少なめに見積もっても正味4万人強といったところではないか。そしてこの4万人強は、必ず新国立にも来る。(笑)これはほぼ間違い無いだろう。


次に、2018年の東京ドーム公演「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」は1日目が3万6873人2日目が4万6034人となっている。こちらもどのくらいが重複しているか不明だが、いずれにせよかなりの動員数である。

ここで注意したいのは、東京ドーム公演は色々と特別であったことだ。「10周年記念ライブ」「4人体制後初の大規模ライブ」そして「初の東京ドーム」。これらの影響か、一度離れていた人が再訪したり、いわゆるコアなファン以外も参加したりしていたのが特徴だ。

残念ながら有安さんの熱狂的ファンを中心にこの時からファンが目減りした部分は否めない。ただ、このような特別なライブであれば、やはり一時的にせよ戻ってくる可能性は大いにあるのであり、そこに期待するのは誤りではないであろう。


そして、仮にももクロが新国立をやるとなれば、それは紛れもなく、特別な公演だ。なぜなら、ファンの方には説明不要だが、ももクロは国立のステージに立つことを夢見て、2014年春にそれを実現した。ここは、語弊を恐れずにいえばある種の「ピーク」であった。女性グループとして初めて国立の聖火台に火を灯し、頂点に達したあの瞬間の興奮はいまだに忘れられない。ファンの間では過去を振り返ることを是とせず今のももクロだけ見ていようという方もいるかもしれないが、私は今でも国立のDVDを見ては涙ぐむし、ももクロのNo.1ライブを選べと言われたらやはり国立だ。そして、国立を境にももクロと距離を置いたファンも少なくなかった(告白すれば、私もその一人だ)。

つまり、それだけももクロとももクロのファンにとって「国立」というのは特別な存在で、ももクロが新国立に立つといえば、あの時の興奮と感動を忘れられない多くの元ファンも駆けつけるに違いないと思うのである。


ここでさらに特別要素を加えるならば、結成15周年(2023年5月17日)だろう。オリンピック(できるかは微妙だけど)のタイミングなども考えれば、新国立を使うのにはちょうど良いかもしれない。もちろん今から3年後にはなるので、それまでファンを減らさない(というより増やす)努力は続けなければならないが、有安さんの卒業などを乗り越え今なおももクロを応援しているファンの方々はきっと3年後もそのままだろう。



ちなみに、新規ファンを獲得し上乗せする方法も考えられるし、それが一番健全かもしれない。ただ、率直に言って私はそこにあまり期待はしていない。フェス出演などはあるにせよ、テレビなどの露出が少ない中ファンを増やすのは容易ではない。しかも、ももクロは他のアイドルと違い認知度は高いので、「知らない→知っている→好き」ではなく「知っているけど興味ない→好き」としなければならず、これはかなりハードルが高い。(もちろんファンとして一人でも多くにももクロを好きになってもらいたい気持ちはあるが、ここはあくまで客観的に、なので)

それに比べれば、一度離れたファンにもう一度来てもらう方が幾分にも容易であろう。


まとめると、新国立×デビュー15周年記念=特別公演とすることで、通常時の4~5万人に元ファンやライトファンを上乗せし、65,000人程度を目指すというのが私の妄想だ。以前のように2Daysできないのは口惜しいところだが、現状を踏まえれば仕方ない。2023.5.17に一発勝負1Dayで新国立を狙うほかないだろう。


いずれにしても、新国立は「できるかできないか」というより「やるかやらないか」の問題な気もする。新国立をやると言えば来る人たちも必ずいるはずなので、チケットが余ったり赤字になったりするリスクはあるかもしれないけれど、「やる」と決めてしまった方が良い。


2020年現在、女性アイドルで新国立に立てる可能性があるのは、乃木坂さん、欅坂さん、ももクロの3組くらいだろう(もちろん、BiSHさんや日向坂さんが急成長を遂げれば、可能性はある。乃木坂さんは可能性というか確実にできる笑)。そして、旧国立と新国立の両方に立てるかもしれないのはももクロだけなのだ。私はこの奇跡が絶対に起きてほしいと思うし、それをキッカケに、AKB・ももクロ時代のような面白い時代がまたやってきてほしいと切に願うのである。


追記 今度時間があったら、新国立妄想セトリとか作ろうかな。笑

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