連日の公務員叩きに心が死にかけている公僕の戯言

初めまして、と言っても見てくださる方はいないと思うので、ほぼ独り言です。ただの愚痴です。

私は今年で三年目になる国家公務員の端くれです。俗に言うキャリアではありません。キャリアの職員の方のような頭の良さはありませんし、コミュニケーション能力も高くないし要領も悪い方です。何なら下っ端も下っ端なのでお給料も割と悲しい額。

それなのに何故ブラックと名高い国家公務員にわざわざなったのか、と言われれば、説明会で自分の好きな分野についてその省庁が積極的に推進していると聞いたことと、対応してくださった職員の方の雰囲気が柔らかかったことが大きな理由だと思います。(勿論安定している、潰れることはないなども理由ですが)

特別な才能も特技も、自分の命を燃やして熱中出来ることもなかった私にとって、間接的にでも自分の好きな分野を支えられるのでは、とただ単純にそれだけでした。いかにも考えたらずですが……。

元々豆腐メンタルなこともありますが、そんな理由で入ったため、一年経つか経たないか、というところで潰れました。忙しい部署だったということもありますが、比較的民間の方と関わることが多かったこともあり、迷惑をかけてはいけない、間違った対応をしてはいけないと常に気を張り詰めていたせいもあったかもしれません。

幸い、話しやすい産業医の先生に担当していただけたこと、心療内科の先生の適切な治療おかげで別の部署に異動して職場に復帰することが出来ました。今の職場は周囲の方々も良い人ばかりで、あっぷあっぷにならない程度の仕事を回していただいています。

自分語りの前置きが長くなってしまいました。

現在世間を賑わせている新型コロナウイルスについて、ネットやニュース、ワイドショーでほぼ毎日のように見かけるのが「政権批判」と「霞が関の公務員叩き」です。

収束の見通しが立たず、未知のウイルスが今この時も感染を拡大している今、政権や省庁の対応を後手後手、トンチンカン、役立たずと批判されても仕方ない面はやはりあるかと思います。常でさえそうなのですから、今の非常時であれば余計にそう感じるのは当たり前です。

けれど、そういう大義名分があれば、思い込みとイメージだけで「公務員」を叩くことも許されるんでしょうか?必死に駆け回りながら対応する職員、変わり続ける状況に少しでも最善の対応を取ろうとする職員に対しても、その方たちを知ろうともせず、無責任に無能や役立たずと罵るのは国民の当然の権利なんでしょうか?

「公務員」になった瞬間、人権はなくなり、税金で給料を貰っているのだから、ひたすらにサンドバッグになる義務が発生するのでしょうか。

「公務員」は、悪者なんでしょうか。

中国からチャーター機で帰国された方の対応をされていた職員の方が自殺と見られる状況で亡くなられたことを覚えている方は、もうほとんどいらっしゃらないかもしれません。それでも、私はそのニュースを聞いた際、心臓が凍りついたことが今でも忘れられないのです。

批判するなということではありません。憤るなということではありません。意味のない政策は無駄だと否定し、必要な方に必要な手助けをと声を上げることはとても大切なことです。その声を聞き動くことが公的機関の仕事だと思っています。

ただ、「公務員」と一括りで全ての職員をまとめて罵るのはどうかやめてください。

公務員は溢れるほどいるわけでも、自動的に回復したり補充されたりする機械ではありません。ただの心を持った人間です。誰かの呟いた言葉でうっかり死を選んでしまうかもしれない、あなたと同じ人間です。

それだけの、至極当たり前のことを覚えていただけることが、何よりの救いだなとひしひしと感じる毎日です。

少しでも早く、この事態が解決することを願っています。

(ぐだぐだ書いたけど、ただのペーペーが何を言うかとこれまた叩かれそうだなあ(´-`).。oO)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?