スイカ夕陽

画像1 スイカが割れたようだった。夕陽から溢れる光はスイカの果汁の色だったから。スイカの果汁に沈みゆく街で、僕は家路を急ぐ。一人暮らしだとスイカを一個買っても食べきれない。家族でスイカを分け合っていたあの家が、この夕陽の向こうにあるような気がして、僕は影と共に進む。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?