スイカ夕陽 12 あめじろう 2020年8月7日 19:07 スイカが割れたようだった。夕陽から溢れる光はスイカの果汁の色だったから。スイカの果汁に沈みゆく街で、僕は家路を急ぐ。一人暮らしだとスイカを一個買っても食べきれない。家族でスイカを分け合っていたあの家が、この夕陽の向こうにあるような気がして、僕は影と共に進む。 #イラスト #140字小説 12 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート