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トニトニ「Smile」をスマヲタ兼スノ担が聴いた話

ご無沙汰しております。あめ*と申します。

前回の記事から、実は何本も記事を書きました。でも、なんだか違うと感じて未公開のまま眠らせています。もしかしたらそのうちのいくつかは公開する日が来るかもしれませんが、今はそのタイミングではないと思うので...

こちらの記事ですが、実質2部構成になっています。前半はスマヲタあめがトニトニを購入する話、後半がスノ担あめが宮舘くんの歌を聴いた雑感、という構成です。それぞれの章はゆるっと分かれているだけですので、それぞれにスマの話もスノの話も出てきますがご了承ください。


スマヲタ、トニトニ「smile」を購入する

さて、2020年8月14日です。

胃がチクチクと痛むような苦しさを未だに感じます...。2016年8月14日、4年前の今日、私が今でも愛するSMAPが、私が最も愛していたアイドル、中居正広が誰よりも愛して守ってくれていたグループが解散を発表しました。

あれからぼくたちは
何かを信じてこれたかなぁ

「夜空ノムコウ」の歌い出しがふと脳裏を掠めるほどこの4年、いや解散報道が出た2016年1月からの4年半、私は何も信じてこれなかったような気がします。ひとつだけ...ひとつだけ信じてこれたものがあったとしたら、5人がメンバーをグループを、そして私たちファンを愛してくれていた、そして今も愛してくれている、というそれだけなのかもしれません。...本当にありがとう。


さて、本題です。(いつも前置きが長くてすみません)

2020年8月12日にリリースされたTwenty★Twenty「smile」、お聴きになりましたでしょうか?ジャニーズ事務所所属のアーティスト75名が歌うチャリティーソングで、収益は新型コロナウイルス医療対策支援と、自然災害支援に充てられるそうです。詳しくは特設サイトをご覧ください。

多くのスマヲタがたぶん未だにそうであるように、私自身事務所に対して複雑な想いを抱えてきました。それはこの4年半に限ったことではありませんが、言うまでもなくこの4年半は特にとてもとても苦しく、その苦しみの矛先が事務所に向くことは幾度となくありました。この先も、2016年を忘れることは絶対にないでしょう。私たちの、彼らの美しい想い出を、美しいままで終わらせてくれなかったことを一生忘れません...。

でも、私はトニトニ「Smile」を購入しました。...自担(宮舘くん)が歌っているから。

このCDの購入は、私にとって大きな意味を持ちますし、簡単に購入できたわけではないということを記録しておきたくて、この記事を書いています。この痛みの記憶は、必ず数年後の私にとって一定の意味を持つことになると思います。


まず、はじめはこの曲を購入するしないではなく、購入なんてできないだろうと思いました。

今年2月の木村拓哉のソロコンサートに参加する際も、事務所にお金を落としていいのか、悩みに悩んでの参戦でした(詳細は「木村拓哉「GO with the Flow」参戦覚え書き」)。それから3月末の中居の退所をきっかけに宮舘涼太くんを自担と呼び始めて、Snow Manのファンクラブに入る時も、本当に悩み抜きました(詳細は「95年生まれのスマヲタがSnow Manにハマった話」)。

正直、今回がいちばんハードルが高かった。

木村のライブも、Snow ManのFCも、結局はアーティストにはなんの罪もないことで、私は純粋に彼らを応援しているのだ、と最終的には割り切ることができました。

でも、今回はちがう。ジャニーズ事務所が会社として立ち上げたプロジェクトであって、さらに東日本大震災後のMarching Jのことも未だにモヤモヤしているなかで、これにお金を出してもいいのか。分かりませんでした。もしかしたら後悔するのかもしれない、そう思いながらの決断でした。前に進むために。

その決意を固めるために、2016年12月31日「中居正広のSome girl' SMAP」(ニッポン放送)を、リアルタイムで聴いた以来3年半ぶりに聴きました。最後、中居がメンバーの名前を叫ぶところはあまりにも苦しくて止めてしまったけれど、その手前まで、最初からずっと泣きながら聴きました。解散報道以来、はじめて泣きました。これまで全然泣けていなかった。悲しみよりも痛みが、怒りの方が大きくて。

泣いて、泣いて、そのあとすぐに購入しました。別に今じゃなくても良かったんだと思います。別にトニトニはきっかけに過ぎない。でも、どうせいつかこの苦しみを乗り越えなくちゃいけない、そう思って買いました。


結論から言います、買ってよかった。

泣いてたことなんか
忘れるくらいのsmile smile
けりをつけなくちゃね
その悲しみに

救われたような想いです。けりをつけなくちゃいけない、そう思って買った曲が、そう歌うんだもの。


宮舘担がトニトニ「smile」を聴いた雑感

宮舘くんの歌も、本当に良かった。このCDにはDVDが付いていて、そのなかに「レコーディングドキュメンタリー」というトラックがあり、参加した75人ひとりひとりのレコーディング風景が収録されています。ひとりあたりの時間は1分弱ですが、思っていたよりも宮舘くんの声を聴くことができて本当によかったです。そういう意味でご購入を迷われている方がいらっしゃるのであれば、ご購入をお勧めします。

宮舘くんは話し声は低くて、落ち着いた喋りをする方なのですが、歌声は意外なくらいにハイトーンで、私は未だに彼が歌いはじめるとビックリしてしまうのですが(笑)、その歌声が本当に大好きです。

ハイトーンなんだけれども伸びやかな声ではなくて、どちらかというとちょっと詰まったところのある、鼻にかかる高音で。普段声が低いからそんなに気にならないけれど元々少しハスキーな声質なので、ハイトーンボイスの後ろでサワサワと揺らめくような音が特徴的で。もう、私が好きな要素の詰め合わせセットみたいな声です(笑)。

歌い方はちょっとロックな感じで、語気強めなんですよね。これは別に、私の元々の性癖(笑)の歌い方ではないのですが、でも「宮舘涼太」という人物像にとてもよくマッチしていて、彼らしくて大好きです。

それから、彼の歌には嘘がないんです。Snow Manが歌う箇所の歌詞は、下記のようにちょっと皮肉めいたところのある歌詞なんですが、宮舘くんはそれを朗らかに歌い上げる。

誰かに憧れて
身に纏うだけのstyle style
本当は偽物と分かってて
だけど忘れないで
[君の笑顔に逢える]
それだけで生きていける
僕がいる

そう
All you need is only smile

彼の生まれつき持っている歌声は、詰まっているしハスキーだから切ない声なんです。切なくて胸をギュッと締め付けられるような歌声なんだけれども、彼自身はとても骨太で男らしいロックな人だから、語気強く、朗らかに歌い上げる。

これは私の悪い癖なのですが、長いこと中居正広ひとりを推してきたがゆえに、自担ふたりを比べてしまうのです。中居もハスキーな詰まった鼻にかかるハイトーンボイスの持ち主ですが、彼は宮舘くんよりも良くも悪くも繊細な人間で、切ない声で、切ない表情で、切ないままに歌うんです。きっとこの曲を中居が歌ったら、とっても切ない歌になっただろう、と目に浮かびます。

そういう彼を推してきたがゆえに、宮舘くんの歌い方の力強さが印象的でした。ふたりのカッコよさの方向性の違い、っていうんですかね、改めて強く感じました。

中居正広は、ひとの痛みに寄り添えるひと。
宮舘涼太は、ひとを明るい方に引っ張り上げる力を持つひと。

改めて、自担かっけぇな、っていう話です、すみません(笑)。


早く事態が収束して、またヲタクが楽しく心配なく自担に会えるようになりますように。


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