お願いだから(雑草)散歩にして!
テレビのニュースを見ると、「外出自粛」の真っただ中、未だにお子さんを公園の砂場や遊具で遊ばせるお母さん方の多い事に愕然とします。
ずっと家にこもっているお子さんを見かねて、外に連れ出したくなるお気持ちは痛いほどわかります。
でも、子供たちが密集して遊ぶ公園で、色々なものに接触するような遊びは、感染リスクから考えてどうなんでしょう?
当然遊んだ後に手洗いはするにしても、お子さんが遊んでいる間、絶対顔に手を触れさせないというのは不可能ですよね?
ではどうしたらいいか?
オススメしたいのは「雑草観察散歩」です。
本来は不要不急の外出はしないのが理想なのでしょうけれど、そうは言っても天気が良い日にはお子さんもお母さんもどうしてもお出かけしたくなりますよね。
そんな時には、ソーシャルディスタンスを取って、他の子供や大人との接触をなるべく避けながら、お子さんとお母さんだけでお散歩をするのであれば、リスクはかなり抑えられるのではないでしょうか?
でも、ただ歩くだけではつまらない、お子さんも歩き疲れてしまいうという時にオススメなのが、アプリ版の「植物図鑑」です。
以下は iphone アプリです。
一番左の PictureThisが一番すぐれものですが、1週間のトライアル利用以降は1ヶ月480円、一年だと2,900円かかります。とりあえずトライアルで使って見て気に入ったらサブスクに登録するのが良いと思います。
Green Snapはどちらかというと SNSの要素が強くて、分からない花の名を尋ねると知っている人が教えてくれたりします。
ハナノナも無料ですが「 AIによる判定」がやや Picture Thisに劣るような気がしました。
なので、忘れずに登録解除する前提で、 まずはPictureThisを1週間だけ使って見るのが良いと思います。
このアプリなら道端の雑草をラフに撮った写真からでも、驚くほど正確にその名前を知る事ができます。
本日、このアプリと一緒に近所を散歩しましたが、次々に花の名前を調べたくなって写真を撮りまくってしまいました。楽しいですよ!
きっとお子さんと一緒に花の名前を覚えれば、もっと楽しいと思います。
私の家が田舎だからできるんだって?いえいえ、都会の住宅地の歩道や空き地にも雑草の花はたくさん咲いていますよ。
以下、ご参考までに本日の私の「雑草観察散歩」です。
スミレをさがしてみた
散歩の途中で、フト足元に咲く紫色のかわいらしい花の名前が知りたくなったので、 PictureThisでパチリ!
これまで何度も見かけた花だけど、名前なんか意識したことはありませんでした。
すぐに検索結果が表示され、この花の名前が「カキドオシ(垣通し)」であると表示されました。他の人がアップした写真も見れるので、色々なアングルの写真で確認ができます。
「垣通し」とはまたおかしな名前だなと思ったのですが、由来まではアプリに表示されないので、 グーグル先生に聞いて見ると、Wikipedia に「生け垣の下などで、隣接地から垣根を突き抜けるほど、勢いよく伸びてくる様子に由来する」と書かれていて、納得。
そう言えば、確かに生垣の下でお顔はよく拝見したように思います。
この花を見ていたら「あれ?スミレってどんな花だったっけ?」という疑問が湧いてきました。「スミレの紫色とカキドオシの紫色って違うのかな?」
次に撮ったのがこの花。
「あれ?これがスミレだっけ?」ところが、表示された名前は「オオアラセイトウ」!全然違う!
漢字はというと「大紫羅欄花」!絶対に読めない。
ググって見ると、「大紫羅欄花」の由来は書いていないが、「諸葛菜」という別名があって、あの三国志の諸葛孔明が広めたという伝説があるという。
お子さんが小さい場合は諸葛孔明など知らないと思うけれど、大人的には心踊る人も多いかもしれませんね。どうして諸葛孔明が!?調べて見てくださいw
スミレでは絶対にないと思いながらも、紫色が綺麗だったのでパチリ。
「ムラサキケマン(紫華鬘)」
アプリに「注意!」の文字。どうやら超有毒で「食べる事はもちろん、直接触ることも避けたほうがいいです」との事。
お子さんと一緒の時には気をつけましょう。
「そう言えば、この雑草もよく見かけるなあ」でパチリ!
「ヒメオドリコソウ(姫踊子草)」なるほど!そう言われると、踊り子が舞う姿の連続写真のように見えなくもないです。
アプリで他の人が投稿した写真を見ると、色々な形や花の色があって様々なタイプの「踊り子」が楽しめます。
「この草は知っているぞ!シビビンだ!」(でも「シビビン」はたぶん正式名称ではないだろうな、、)
この草はやがて小さなえんどう豆のような実をつけます、豆を取り出して、サヤを口にくわえて強く吹くと、おもちゃの笛のような音がします。
その音が「シビビン」という事で、私たちは子供の頃、これを「シビビン」と呼んていました。(絶対正式名称ではないなw)
案の定、正式名はヤハズエンドウでした。
でも、別名に「ヒューケラ」という表示もあり、これなどはきっと「シビビン」と同じ由来からなる名前だと思いました。(違うか)
よく見ると「シビビン」などと俗な名前をつけるのはあまりに失礼な、大きな帽子を被った貴婦人のようにも見える花でした。
この他にも「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」(上)や「イラクサ」(下)など次々にパチリパチリし、名前を調べまくりました。
そしてついに見つけた!スミレ!
でもイメージの中のスミレとチョット違うかも。
こちらは「タチツボスミレ(立坪菫)」という名前らしいです。
wikipedia で「スミレ(菫)」を検索したら、より私のイメージに近いスミレがありましたが、実は「スミレには多くの種類があるが、日本を代表するスミレは、この「タチツボスミレ」である」らしく、これがあの歌やこの歌で歌いこまれた本道のスミレのようです。
おまけに、有名な「あの花」をもうひとつ。
そうです。有名な「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」です。
「フグリ」の意味は漢字を見ると分かりますよね。どうしてこんなに小さくて可憐な花にこんな名前を付けたのでしょう?
どうやら果実の形がそれに似ている事から付けられた様ですが、何故この可憐な花に名前を付けることを通り越して、果実で名前をつけたんでしょう?
「シビビン」並みの俗なセンスと言わざるを得ませんね。笑
いかがでしたか?
春には毎年目にしていながら、名前も知らなかった雑草たち。
名前を知るだけで、「雑草」として一塊りにしか見えていなかった植物たちが、ひとつひとつ個性を持って際立ってきますよね。すると、雑草を通して季節や、それを動かす宇宙のチカラが実感できるような気がします。
お子さんがどこまでそれを理解してくれるかは分かりませんが、楽しいひとときを共有できること請け合いです!
このゴールデンウィークは遠出をすることなく、足元にある小宇宙探検「雑草観察散歩」に出かけて見てください。
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