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中学受験で使われた、使われそうな本 3

外出自粛や制限がかかる中で在宅勤務も長期化してきますと、最初の頃はむしろ在宅歓迎で仕事してたのが、だんだんと目と肩にきてて、明らかに運動不足を自覚しつつあります。こどもも塾のオンラインの動画で勉強しつつも、やはり学校と違って黒板見たりせずに、ずっと同じ斜め下をむく姿勢のため首が痛いと言ってます。

まあ、毎日鬼滅のアニメ見たり、髭男聞いたり、どうぶつの森やって、意外とこどもの方が順応性高く過ごせていますが。ただやっぱり学校で友達に会いたい気持ちは、ダダ漏れしてくる感じです。

さて、時間もそれなりにあるので気分転換に読書をしていますが、先々へのかすかな希望もこめて、こどもにも勧めつつ自分も読んだ本です。受験となると物語では流石に大人の痴情やドロドロしたものは出ないと思われるので、少年少女の話や、家族といったテーマが多いような気がします。

十四歳日和

今時の中学2年の学校生活を舞台に、友たちとの関係で悩んだり葛藤したりしながら成長する男女の物語4編。4編の中でも女子グループがテーマの『ボーダレスガール』、成績で争う男子二人の関係の変化がテーマの『星光る』は題材として使われやすそうな話でした。


14歳の水平線

こちらも同じく14歳。中二って言葉のもつイメージが拡大しているけれど、思春期の背伸びした振る舞いや親や社会への反発みたいなのは普遍的なんだなと。父の故郷である沖縄の離島で、男子6人のキャンプツアーに参加した息子と、その父それぞれの14歳の話が交互に描かれます。離島の因習と外部からきた者との軋轢、半々に分かれた男子グループのぶつかり合いと成長、父と子の関係など、いくつかのテーマがあります。


飛ぶ教室第56号(2019年冬) (転校生)

転校生は転校する側、見送る側、受け入れる側、それぞれの視点で物語があります。いくつか収録されれいる短編では、最近頻出される作者である、まはら三桃さんの「あたらしい私」と、内容的には「シリカゲルじゃなくて優しいなら」(魚住直子)がよかったです。この機会に読んでおくといいのかなと思いました。


家族シアター

一言で「家族」と言っても、自分や自分の周りも見ても色々で、良好な場合もあれば、面倒や厄介の方が強い時もある。それは年齢や環境にも左右され、同じ家族の中でも関係性は変化しているけど、この本のベースにはそれでもなお温かさが残ります。小学校の高学年が読む題材としては「1992年の秋空」がおすすめです。


卵の緒

さっきの「家族」の話とも関連して、何をもって「家族」や「親子」とするかすごく考えさせられる本です。それでいて登場する人物がチャーミングで個性的なので、物語としてもすごく素敵です。

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本を読むにも書店も図書館もやってない、そんな状況が続きそうですが、家の本を掘り起こしてみると、ああこんな本あったなとか、自分がどういう時に読んだのかというエピソードも合わせて、こどもに伝えられるといいなぁと。

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