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ダブリン滞在記。キュンとくるような、ここにいていいような…そういう景色を探している


アイルランドからこんにちは!
いよいよ始まりました、4/1〜6/29にわたる3ヶ月間のヨーロッパ旅。
最初の舞台は、イギリスのすぐ横の島、アイルランドです!


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(ヨーロッパ旅行を決めた経緯については前回までのnoteをどうぞ^ ^)


今回の3カ月の旅のおおまかな予定を説明すると…

2019.4.1
アイルランド着…滞在約3週間
観光&WWOOF(ファームステイ)2軒
↓✈︎
ノルウェー…約1週間
観光&ホームステイ
↓✈︎
フィンランド…約3週間
観光&WWOOF2軒
↓✈︎
エストニア1週間
観光
↓✈︎
ヨーロッパ本土を鉄道旅…約3週間

2019.6.28
ギリシャから日本へ帰国


という予定です!

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前回の記事でも書いた通り、実は今回の旅ではアイスランドでのWWOOFをメインに計画していました。が・・・



なんと、

アイスランドで受け入れてくれるホストを見つけることができませんでした!(´;Д;`)


アイスランドは、WWOOFに登録している農家自体が少なく、また、夏のシーズン以外の受け入れをしている家も少なかったのです。

可能そうなホストにしらみつぶしで連絡するも、良い返事はなく…
出発前1カ月まで粘ったあげく、アイスランドWWOOFは断念。
急遽、計画を変更して、最初に入国するアイルランドでWWOOFをすることにしたというわけです。


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というわけで、4月1日の深夜にここアイルランドに到着し、いま2週間が経ちました。

アイルランドでは、入国審査がなかなかに厳しかったり、頼りにしていた空港wi-fiがうまく繋がらず、現地の情報が手に入れづらかったり、電圧の違いでアダプターが初日にして壊れたり、ドミトリーの相部屋の外国人のいびきが凄くて眠れなかったり…などなど、到着早々、毎日、日替わりのトラブルに見舞われました…。まさにトラブルのオンパレード。

ああ、まるで
困るためにここに来たみたい…


のっけからかなり疲弊しました。


1人だったら絶対めげていた…
(旅のお供の)杏ちゃん、一緒に来てくれてほんとありがとう。
しみしみじみじみ…


トラブルは尽きないけれど、異国の風に吹かれながらあるく、ダブリンの街は新鮮でした。
行く道行く道、記念物級の建造物が立ち並び、もうなんだか目が回る思い。


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そしてさすが観光の街。通りやドミトリーには現地の人でない、海外(特にヨーロッパ圏内)からの観光客や修学旅行生でごった返していました。

髪の色、顔つきや、言語の統一感はまるでなく、街行く人たちは、ヨーロッパの民族の縮図のように様々な人がいました。


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ああ、ダブリンってこうやって色んな人種が行き交う街なんだなぁ


街中を観光し、散歩する3日間。
人生初のヨーロッパは、もちろん楽しい!し、刺激的。
颯爽と街中を闊歩する色んな人種の人たち紛れて歩く道。日常から離れた体験。


だけれど、内心、


「憧れのヨーロッパ!ここが私の来たかった場所!」・:*+.キラキラ!・:*+.といった気持ちではありませんでした…。


なんだろう。この感じ。


私は少しの違和感をずっと感じていました。地に足つかないこの感じ。


そう、一言で言うと、この街は私にはなんだか“そぐわない”みたい。
景色の中に、私だけが切って貼られたみたいだ。


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うーん、なんだか、ぴんとこない。



初めてのヨーロッパで緊張していたのもあるかもしれませんが、「ずっとここにいたい!」と言った感動はありませんでした。


この豪華な建造物たちを横に、
私の居場所はここではない、
なんて贅沢なことを感じていました。


「あーあ、アイルランドのこと、もっと好きになりたいのになあ…」


・・・


そう感じながらのアイルランド滞在3日目のこと。私たちはその日、観光のためHowth(ホウス)という、ダブリン西岸部の町にいました。

半田舎の、静かな港町。

朝早いせいか通りには全く人気はなく、おまけに冷たい春風がビュービュー吹いていて、私たちは2人で虚しく歩いていました。


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駅からしばらく歩くと、Howth Castle(ホウス城) という看板を見つけたため、入ってみることにしました。
お城の入り口に差し掛かると、、、


目の前に現れたのは、白い花のなる大きな木。


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視界からはみ出すほどのたくさんの白い花びら!


今日がまさに満開!といわんばかりの、それは見事な咲きっぷりで、あたりに良い香りがたちこめていました。


奥へ進むと、古いお城が建っているのが見えました。ダブリンで多々見かけたお城とは豪勢さが違いますが、歴史と由緒を感じる佇まい。


すると、突然。



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嬉しそうな顔をした犬がこちらに向かって走ってきました。

・・・えっ、なになに?


続いて後ろから来たのは、トラクターに乗ったおじさん。おそらくこのお城に住んでいる方なのでしょう。


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お互いすれ違い、そして、

振り向きざまにそのおじさんは私に向かって手を振ってくれました。




お互い無言だけれど、笑い合って、
私も手を振り返して。。



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この時、かちっと、世界と一致した気がした。



なんだか全身でキュンとくる。
プレゼントのように、嬉しい瞬間。
ああ〜…なんだかとっても、、

嬉しいなぁ・・・



なんだろう、この感じ、この瞬間。


私はこれがとっても好きだなあ。


花が香って、犬が嬉しそうに走っていて、
おじさんが笑顔で、手を振りあって。


私にぴったり合う感じ。
こういう空間の中にいたら、私はとっても幸せだ。


不安だらけのこの旅だけれど、今日、この瞬間に出会えて本当によかった。。


そしてふと、
旅とはこういうものなのかも、
と思いました。



景色でも、誰かの言葉でもいい、旅するとは、

自分が世界に合致するような瞬間や、場所、景色を多く見つけることだと思う。


私たちはそれぞれちがったパズルのピースで、自分にぴったり合致する景色を探している。
私のパズルはダブリンの市街地にはなかったけれど、こんなところに見つけられた。


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キュンとくるような、自分はここにいていいような…そういう景色。


それは有名な観光地に限らず、ある人にとっては、ダブリンの雑踏の中かもしれない。
ある人にとっては、ある港町のカフェかもしれないし、タイの市場の小さな食堂かもしれない。
ある人にとっては森や海のそばにそれはあって、
それが私にとっては、あの瞬間だった。


ふと感じる、
「ここにいたい場所」
「ずっと見たかった景色」


そういうものを多く見つけていきたい。
そしてその瞬間には、自分が何者なのかのヒントがたくさん詰まっているように思う。


私は何にぴったりはまるのか。
どんな場所が、どんな生き方がしっくりくるのか。
自分は、どういう空間にいたら幸せなのか。
それはきっと自分の進むべき方向を指し示す、一番大切なしるしだと思う。


あのトラクターに乗ったおじさんの、あのラフさは、今までのいくつかのWWOOF生活の中で、農家のみなさんから受け取った雰囲気にとても良く似ていました。
やっぱりWWOOFに来てよかったなあ。
これから始まるWWOOF生活がますます楽しみになりました。


・・・

夕方。
電車に乗ってダブリン市街地へ戻りました。
色んな言語の飛び交う街をすり抜け、帰ったドミトリーでは、やっぱり地に足つかない感じがしたけど、その日受け取ったあの素敵な瞬間が、心の中に宝物のように煌めいていました。


私はこの街にはそぐわなくたって、ぴったりはまる世界が、確かにどこかにあるんだ。そしてそれは、きっと、誰にでもある。




あなたの
キュンとくるような、そこにずっといたいような、そこにいていいような…

そんな景色は何ですか?


何も必ずしも外国にまで来なくたってそのカケラは見つけられるのだと思うけど、誰もがそれを探す権利はあるはずだと思う。
煌めいたカケラをそれぞれ胸に抱いて、誰もが自分のぴったりの姿を叶えていけたなら、世界はどんなに素敵な場所だろう。。


そんなことを想った、4日間のダブリン滞在でした。


当noteでは今後もヨーロッパ滞在記について記事にしていきたいと思います。
次回は、アイルランドWWOOFのお話。
ぜひぜひチェックを・:*+.( °ω° ))/.:+


最後に、好きなうたの歌詞。 

『花鳥風月』ーSEKAINO OWARIより


*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

めぐるめぐるめぐる星座のように
消えない夜空の光になれたら

くらいくらいくらい闇の中でも
何も無くさずにここに居られるかな

草木も花も鳥も
眠り夢を見る夜

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


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