オンライン旅行会社分析_ラスト(おまけ) ~Booking HDとExpediaを比較してみよう~
今回でオンライン旅行分析はラスト BookingとExpediaを単純に横並びでみてみる
今回でオンライン旅行分析は最後となります。大変スローペースで申し訳ありませんでした。今回はラストのおまけという事で、BookingHDとExpediaを単純に横並びで比較してみましょう。BookingとExpediaでここまでの時価総額の差が理論値でも起こるのかをざっくりと確認したいと思います。
また今回でシリーズが終了となりますので、今までの資料を載せさせていただきます。
↓前回はこちら
※基本的には前回までのデータを横並びに表示していくだけです。
まずは売上の比較
取扱高はExpediaが大きいのでより多くの顧客へアクセス出来ていると言えます。しかし、特にAgencyのテイクレートの違いで売上はBookingが勝っています。ただし成長率は両社大きな差はなく、共に鈍化。
つづいて、収益性の比較
収益性では圧倒的にBookingのが上で、それはAgencyがメインのビジネスモデルであるためです。MerchantをメインとするExpediaと違い、わざわざ仕入れるというプロセスが不要だからです。
最後に効率性の比較
収益性に差があるので効率性も差が出来てしまいますが、投下資本回転率(効率性)はExpediaが勝っています。ただ、Bookingが悪いのはカネ余り状態であるからでしたね。
おまけで、ざっくり理論株価との比較
上記の簡易的な計算で理論的な時価総額を検証してみます。共に売上成長が成熟化している事から成長率は共にアメリカの潜在成長率並みの2%で計算します。
理論的にも実際の値も大きな差はなく、2社にはやはり大きな時価総額の差が生まれる事が理論的にも確認できました。もちろん大きな差が生じるのはビジネスモデルの違いからくる収益性(利益率)の違いがメインファクターです。しっかりと市場も評価しているという事になりますね。
大変あっさりとした内容でしたが、今回は以上となります。
とりあえずオンライン旅行業界シリーズを終えれて良かったです。
次回からは、トヨタ自動車(自動車業界)について見ていく予定です。
※コロナで旅行業界にどれだけ影響あったのか?はコチラから↓
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