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まあお訳古今集 恋はいちごを添えて拾壱

皆さん、こんにちは! 自称作家の あまおう まあお ですよー> < もうさすがに覚えてもらえただろ。え、知らない?! それはよくない。今、かなり流行ってますからね。覚えてください!

なにしてるひとかって……? ええ。なんだろ。何もしてな……ゲフゴフッ! ええと、まあ、ええとあれです。

外出自粛のプロフェッショナルです!(ドヤァ)

おうちで大人しくするのに飽きてしまったあなたのために、ちょっとMIYABI☆ な恋の歌など、いかがでしょうか! ほな、いこか。

恋歌二 紀貫之
秋の野に乱れてさける花の色の ちぐさに物を思ふころかな

乱れ咲く野花は色も鮮やか美しく、千種(ちぐさ)とりどり、自由な秋の恋わずらいです。
#いちご訳

ちぐさに。漢字で書くと「千種」だと思うんですが。このとりどりな感じが、思い乱れる恋心とおんなじだという歌です。
物思いと言いつつ、深刻な感じはしませんね。
自然にあなたを思ってあれこれ考えちゃいます!
貫之さんの中では明るい歌なんじゃないでしょうか。
#うまくいきそう #明るいぞ

恋歌二 凡河内躬恒
ひとりして物を思へば 秋のよの稲葉のそよといふ人のなき

ずっと一人で考えています。秋の夜の稲葉が揺れるその音のように「そよ」と言ってくれる人もいませんので。
#いちご訳

うまっ! 「そよ」はホラ「そよそよ」とか言う擬音と「そ(う)よ」という肯定の相槌がかけられているんですね。
秋の夜の稲葉、秋の田の稲葉、で本によって揺れがあるそうです。「そよ」を際立たせるには「よ」の方がよろしいでしょうかねぇ。この方、なんかこう客観がありますね。そうでもない?

恋歌二 清原深養父
人を思ふ心は雁にあらねども 雲ゐにのみもなきわたるかな

雁でもないのに上の空 私の心は雲より遠い あなたを思って泣き叫んでる
#いちご訳

いかにも古今調という感じがします。雁・雲・空となき「わたる」空間の使い方が、まあなんとも巧み、と思います。
問題は「かり」ですね。仮、という意味が入っているのかいないのか。「仮にあらず」ということなんですかね? どちらにせよ、こういうのは好きですね。正統派の魅力満載です! #流石

恋歌二 壬生忠岑
秋風にかきなす琴のこゑにさへ はかなく人の恋しかるらむ

秋風にのって琴の音が響く。その儚さに僕の心もかき鳴らされる。なぜこんなにも、あなたが……恋しい。
#いちご訳

解釈割れしてますねえ。
「かきなす」は「かき鳴らす」なんですが、主語が不明なんですよ。自分がかき鳴らした琴なのか、外から聞こえて来た琴なのか。私は他人だと思いました。好きなひとの琴を思い出すのかな。楽器が出来るのもモテ要素です。これは現代でもあるあるですね!
#ギターはモテるはず

恋歌二 紀貫之
まこもかる淀のさは水 雨ふればつねよりことにまさるわが恋

雨が降ると淀川の水が増えますね。それででしょうか、雨の日はなおさら、あなたに会いたくて。
#いちご訳

君に逢う日は不思議なくらい~雨が多くて~♪
はじまりはいつも雨、星をよけて。
いやぁいいですね。名歌と名曲が時を越えて巡り合うわけですか!日本の心というものは、千年経っても生き続けるものなんですねえ。
あなたも大和魂、お持ちですか?
#Yes_we_have #つらくない方の貫之さん

恋歌二 紀貫之
越えぬまは 吉野の山のさくら花 人づてにのみきゝわたるかな

二人を隔てる関を越えるまでは、噂に聞くことしかできませんね、僕の美しい桜さん(早く会いたいです)
#いちご訳

かわいいのキターwwww
貫之さんどうしたんですか、という感じもしますが、これ確か有名なやつですよね?
「山ざくら霞のまよりほのかにも見てし人こそ恋しかりけれ」
これも女の子を桜にたとえてますね。
なんとなくですが、得意技なのかな? と思ってしまいますが。
#はてさて #邪推

恋歌二 紀貫之
露ならぬ心を花におきそめて 風ふくごとに物おもひぞつく

並々ならぬ思いであなたに恋した。それからというもの噂が聞こえるたびに僕の心がどんなに、かき乱されていることか
#いちご訳

MIYABI~! なんかこれ詞書がついてたんですが、訳しますね^ ^三月くらいにちょっといい感じだった女の子に、別の男子が手紙を渡しているとの話を聞きつけて、この歌を贈る。
ということだそうです。笑っちゃいけないんでしょうけど、ねえ?
#たぶんもうそいつが彼氏 #次行け次 #時は流れる

恋歌二 坂上是則
わが恋にくらぶの山のさくら花 まなくちるともかずはまさらじ

比べよう、私の恋とくらぶ山(鞍馬山)の桜花とを。絶え間なくあの花が散ろうとも、こちらの方が多いと思います!
#いちご訳

単純明快という感じで、潔いですね! 三十六歌仙のお一人。こういう歌、男らしい感じで私は好きです。
くらぶ山と言ったらこっちが有名。
「梅の花にほふ春べはくらぶ山 やみに越ゆれどしるくぞありける」貫之
並べると性格の違いが浮き立って見えますね。
#どっちにしましょ #個人の趣味

恋歌二 宗岳大頼
冬河のうへはこほれる我なれや したになかれて恋わたるらん

僕が冬の河のように凍った男ですって? その薄氷の下は泣いて恋するただの男ですよ。
#いちご訳

むねをかの! おほよりさん、ですね!!
覚えました、覚えましたしかと記憶致しました!!
好きです……! 好みのタイプですー> < 内容も表現もそんなに個性的という訳ではないですし、そんなに有名な方ではないそうですが!
私のイケメンレーダーが反応しました。宗岳家か、聞いたことないな。

恋歌二 壬生忠岑
たぎつ瀬に根ざしとゞめぬうき草の うきたる恋も我はするかな

激流にもてあそばれる浮草のような……そんな恋に溺れているの。
#いちご訳

たぎつ瀬……だと?
たぎつ瀬のなかにも淀はありてふを などわが恋の淵瀬ともなき
私の感性は常に歪んでいる自覚はありますが、忠岑さんより速水の君の方が全然巧く感じるんですが?
少なくとも私に贈っていただいたんだったら、速水さん一択。
#相性 #好み #世の中そういうもの

宗岳大頼さんが入ってますね。この方、調べたんですけどロクな情報がないんですよねえ。図書館の保存資料とかで調べても、全然よく分かりませんでした。和歌で有名なおうちの方ではないんだと思います。

というわけで、この場を借りてWANTED!! しときましょうかね。この方について何かご存知の方、どしどし情報をお寄せください^ ^ 宛先はこちら。あまおう まあお ついでにフォローしても、いいんですよ? (いつでも全力フォロバ中)

あと、これ読んでもまだ暇でひまでたまらない方のために、私の書いた小説とか置いておきますね。
リベンジ小説です。読むとスッキリすると評判ですよ!(ものすごく一部から)

小林先生のハンディキャップ


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