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出版社『海士の風』をはじめます。

海士町と私たちの会社について

はじめまして。株式会社風と土と(旧社名・巡の環)の代表をしております阿部と申します。私はトヨタ自動車のエンジニアとして働いていましたが、社会のあり方に疑問を抱き、2008年に島根県隠岐諸島にある海士(あま)町という島に移住、起業しました。人と人が助け合い、自然と共存する温かい関係性ある未来の実現を目指し、社名には、風の人(よそ者)と土の人(地元)で、ともに風土をつくるという想いを込めています。

海士町は古くから流刑の地として知られ、承久の乱に破れた後鳥羽上皇もご配流になられています。戦後の高度経済成長時代には、島の過疎化は深刻なものとなり、人口減少(戦後7000人が現在2200人)・少子高齢化(高齢化率40%)・財政難(財政破綻寸前だった)など未来の日本の社会課題が先駆けて押し寄せていました。

私が移住してくる前から海士町のリーダーたちは、自分たちの島を自分たちで守るために、産業を生み出して雇用を増やすなど様々な挑戦を続けていました。その結果、15年間で約600人が移住してきました。地元のリーダーたちに移住者の力も加わり、さらなる挑戦を生み出し続け、廃校予定だった高校が全国から生徒が集まる人気校になるなど、海士町は地方創生のモデルケースとして、数多くのメディアに取り上げられるまでになりました。

私たちはそんな海士町に生まれた”いなかベンチャー企業”として、海士町のビジョン・戦略・プロジェクトをつくって運営する地域づくり事業と、トヨタ、日立、リコー、サントリーといった大企業等の研修を海士町で行う人材育成事業を13年間行ってきました。研修の様子を取材していただいた新聞記事がこちらにあります。
http://www.asahi.com/area/hiroshima/articles/MTW20190411351370001.html

辺境の島から出版社『海士の風』を立ち上げる

そして今回、新たに出版事業として『海士の風』をはじめます。きっかけは、2017年にコクリ!海士というプロジェクトで、東京にある英治出版株式会社の社長の原田英治さんと一緒に出版社を立ち上げようと盛り上がったことです。

その当時、私は海士町に未来をつくる人たちの学校をつくりたい、原田さんは地方に英治出版のサテライトオフィスを立ち上げたい、と考えていました。それならば英治出版と提携して新たな出版社をつくり、学校の教科書として本を生み出していけばいいじゃないかと盛り上がったのです。(そのときは、「海士存(あまぞん)Japan」なんて悪ふざけした出版社名を考えました)

コクリ!海士2

その後原田さんは親子島留学という制度を活用して、ご家族で1年半海士町に住み、出版社の立ち上げに協力くださりました。そうやってできたのが、海士の風という出版社です。出版社設立の想いも海士の風のホームページにありますので、よかったらご覧ください。

これから書籍に関する記事に加えて、私たちの出版社についても記事を書いていきます。今後とも応援よろしくお願いします。

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