義理の母との会話

「さとこちゃんは、おばあちゃんの電話のせいでずっと泣いてたんだよ。」
くうちゃんのその言葉で始まった、
たけさんのお母さんとの会話。

電話で言われたことにショックを受け、不登校になって
一番つらかったときの気持ちが蘇ったかのような数日間。

そのきっかけをくれたお母さんが、うちにきて話をしたいっていう。
片道3時間半はかかる道のりをかけて。

うちに来ると言われてから私はとても複雑な気持ちで過ごした。
また色々言われるんだろな、
ああしろ、こうしろって指示してくるんだろな。
自分の感情をぐちゃぐちゃにされるのが嫌で、
予防線を張ってる自分を感じてた。

でも、いざ当日になってみたら、意外と冷静に話ができた。
くうちゃんの本題に入るきっかけになった言葉が
私のとげを和らげてくれたかなと思う。

お母さんが言っていることに違うと思ったら、違うと思うって言えたし、
もっと泣いちゃうのかなと思ってたけど、全然そんなことなく話せた。

電話では伝わらないお母さんの感情も伝わってきて、
力になりたいのになれない、そう思ってくれていることがよくわかった。

ただ、圧力と
行動コントロールしようとするあたりがきつく感じるのと、
価値観の違いもあるから、
感情的に反発する部分がたくさんあっただけで。

実際に会って話すと、その感情の反発が起こる前に
お母さんの子供たちを想う気持ちを表情から感じ取ることができた。

来なくていいよ、📞もやだよって思ってたけど、
実際話をしてみて、
来てくれてよかったと思った。

「私はこれからもきついことも言うと思うし、
実際悲しい思いをさせたのもわかってる。
でも、腹の内を隠すことはできない。」

「実際遠くて会えないから、
子供たちの素敵な部分がわからなくなっちゃうんだね。
さとこちゃんが言うように、この子達は大丈夫だね。」

そんな風に言い残してまた3時間半かけて帰っていった。

私は、お母さんに
「昨日までは本当にお母さんがいやだって思ってました。
でも、今日は来てもらって本当に良かったです。
電話だけだと
どうしてもお母さんの感情や気持ちが伝わりきらない部分があって、
自分にとってきつい言葉だけ残るんです。
来てくれてありがたかったです。」

そんな気持ちも伝えられた。

たけさんの仕事に関しても、子供たちの学校に行く行かないに関しても、
細かな日常のやることに関しても、
「自分で決めること」
そこを大事にしていきたいと思っていることも、
しっかり伝えられたと思う。

「ゲームばかりしてないで、太陽の光をあびないと」
そんなことも繰り返し言われたけど、
そこはくうちゃんの敏感さもわかってあげてほしい、
とくうちゃんの持ってる敏感さも説明できた。

人ってやっぱり会って話す、とても大事だと思う。

申し訳なさが満載だった支援会議後の学校の先生たち。
会議後会うのは勇気がいったけど、
伝えたいことはたくさんあった気がするけど、
「感情的になって、ごめんなさい。
でも、そんな私のことばも受け止めてくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。」
ごめんなさいと、ありがとうだけは伝えたくて
会った先生たちに伝えられるだけ伝えてきた。

たぶんあの支援会議の状態のまま、
学校へ行くことやたけさんのお母さんと話すことを拒否していたら
どうにもならなかったし、
ずっと気持ち悪いまま過ごしていたと思う。

たくさんのありがとう、たくさんのごめんなさい、
でもそこの根底にある誰かを想う気持ち。
それはやっぱり会わないと伝わらないし伝わってこない。
ありがとうとごめんなさいを伝えられたら、
感情の糸がほぐれて楽になった。
ぐちゃぐちゃで気持ち悪い自分になって荒れつつも、
勇気を出して会議の後に学校に行った自分、
お母さんに気持ちを全部伝えた自分を褒めてあげよう✨

この数週間は、自分が感じる不安や無力さを
相手に対して悲しみと怒りとしてぶつけていたのかな。
そんな風にも思った。
やっぱり、起こる出来事は自分次第だな。

お母さんはこれからも色々と電話で確認してくると思う。
こうしなさい、ああしなさいも言ってくると思う。
それがお母さんだから。

お母さんが不安がってるな、そう思ったら
子供たちを3時間半の道のりをかけて連れていきますよ。

こんな素敵な子たち、何も問題ないでしょ。
ほらほら見てみて、この子達の素敵なところって会わせにいきます。
目の前の笑ってる子供たちみたら、大丈夫になりますよ。
本当に素敵な子供たちです✨

たけさんが言った。
「さとこちゃんはNARUTOみたいだね」って。
「悩み悩んで、戦っても、結局みんな仲間になってくから。」

そんな風に言われてちょっと嬉しかった。

NARUTOは、木ノ葉隠れの里の落ちこぼれ忍者・ナルトが、
歴代の勇者である火影を目指すバトルアクション漫画。

新婚の頃、新刊がでると、
1冊の漫画を横になって一緒に読んでた。
読むペース全然違うことにつっこみを入れ合いながら。
キャラクターそれぞれに人生ドラマがあって、
私もたけさんも好きな漫画です。

仲間のサスケを取り戻すことをあきらめるように
師匠自来也は「忍びとして生きるならもっと賢くなれ」とナルトに伝えます。

ナルトは応えます。
「賢いってのがそういうことなら、俺は一生バカでいい」

気が付くと賢い立ちまわりをしていることってよくある。

私は泥くさくても、めんどくさくても、一瞬一瞬の自分を全部受け止めて
自分の本心に正直に生きようと決めた。

時々、変に賢すぎた自分がでてきちゃう(笑)

私も一生バカでいい✨

「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ、それがオレの忍道だってばよ!!」

くうちゃん筆頭に、それぞれの自分を曲げない我が家の3きょうだい。
わたしは子供たち、ほんとに尊敬しています✨

たけさんはというと・・・・
目をつぶって話を聞いてるんだか寝てるんだか!!
お母さんにお昼ご飯適当に買ってきてと頼まれて、
大人3人、子供2人いるところに、カップ麺ふたつ買ってくるという
私にとってはつっこむところが何個もある理解不能な行動をとっていた。
相変わらず、不可解な部分も多い未知の生物です(笑)

あー、ここ数日、がんばった!!
打ち上げ打ち上げー🍺
心配して声かけてくれたみんな、甘えさせてもらったみんな、
本当に本当に、ありがとう、ありがとう💕
さんぱーい(ねっち語で乾杯)🍻



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