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「普通になります」

僕、彼女できたんですよ。
大学の時の友達なんですけど、少しSで、意地悪なことしてくる人なんですよ。
僕がMであることも言えたし、受け入れてくれた。
彼女に打ち明けられる日が来るとは思わなかった。
女性って基本受け身だし、男がMだと気持ち悪がられること多いから。
乳首も責めるのが好きみたいで、僕が変な声出しても何も言わないでくれる。『まだイっちゃだめ』って、射精する時は彼女の口の中だったりします。

全然、不満はなくて。
むしろ僕は恵まれてる。貴女と離れて途方に暮れてた僕にあんな可愛い彼女。献身的で、本当にいい子なんです。

それなのに僕は、死にたいと思うほどズタズタになったあの頃を求めてしまう時があります。
僕の射精なんてそもそも関係ない、僕の全てを使って貴女の何かになれたあの日を。
記憶が焼き付いて、強く惹かれてしまう。
泣き喚きたい、もう一生こうなんだと思うと、地獄です。
愛してるんです、彼女のこと。
本当に、心から。
それなのに僕は裏切り続けている。
貴女のせいです、貴女が僕を変えた。
僕の喜びは貴女。貴女に使ってもらうことが僕の役目。
身に付いた常識が僕の本能と結びつき、貴女のいない日常で満たされることは無い。
貴女と離れて、その感覚が強くなっていく。
最期どうなってしまうのか、怖いです。

もう行かないと。彼女が待ってる。
これは僕が選んだこと、望んだ人生。

じゃあ、行きます。
もう会うことはありません。
さようなら、ありがとう。

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