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マーケ部長(25歳)の日常vol.6「なぜ人々はスターバックスでMacを使うのか」

イケてる人の象徴である「スタバ」と「Mac」

今日は、スターバックスでMacを使っている人々の心境ついて、マーケティング的な視点から紐解いていこうと思う。
※これから書くことはあくまで自分の個人的見解であり、実際のビジネスとは全く関係がないことをご理解いただきたい。

まず第一に「スタバ」も「Mac」も、イケてる人の象徴であることは間違いない。とりあえずスタバでコーヒー飲んでいるだけでイケてるように見えるし、そこで更にMac使ってる人なんてもう最上級にイケてるオーラを発している。

では次に。「スタバ」で「Mac」を使っている人は「スタバ」や「Mac」 に何を求めているのか。もちろん、スタバのおいしい飲み物を求めている人もいるだろうし、Macの優れた機能を求めて購入した人もいるだろう。しかし中には、「スタバでコーヒーを飲んでいる自分」を求めている人や、「スタバでコーヒー飲みながらMacで仕事している自分」を求めている人も一定数いるはずだ。つまり、イケてる人の象徴である「スタバ」や「Mac」の力を借りて、自己肯定感を高めようとしているのだ。

人間の欲求は大きく3つに分けられるとある本に書いてあった。①生存欲求 ②社会欲求 ③自己欲求の3つである。①は生き残りたい、という強い欲求。②は、他の人から認められたい、という強い欲求。③は、成長したい!とか自己を高めたい!とかそういう欲求。基本的に商品やサービスというのは、この欲求を満たすような「価値」を提供しないといけない。

そのように考えると、「スタバ」や「Mac」というサービス・商品は、顧客の「社会欲求」を満たすことに大きく寄与していると思う。「スタバ」でコーヒーを飲んでいる光景をインスタにアップする人もよくいるが、あれはまさに、社会的欲求を満たす為の行為の代表例である。「Mac」はもちろん機能性が高いということも選ばれる理由だとは思うが、「Macを持っている自分、イケてるわ」と思わせるには十分な価値を持った商品である。(社会欲求を満たしている)

一方で、「スタバ」や「Mac」をあえて選ばない人々もいる。その代表例が自分だ。自分はスターバックスには絶対に行かない。いや、正確に言うと、「行けない」。なぜかと言うと、あそこにいる人たちは「オシャレな人種」であり、その人たちの中に自分みたいな人間が混じってはいけないと思っているからである。スタバに一人で入ることは一生ない。そわそわして生きた心地がしない。そしてもう想像いただけていると思うが、スタバに行けない自分は、もちろん使用しているPCも「Mac」ではない。自分が使用しているPCはHPのspectre x360という機種である。

「Mac」なんてイケてる人が使うPCには手が出せない。持ち運びが便利で、ちょっと見た目もかっこよくて、機能性が高いPCが良いと思ってこれを購入した。(そして購入後一週間で落下させ、電源ボタンを陥没させた)

オシャレでイケてる方々の「スタバ」「Mac」とは異なり、自分は「サンマルク」「hpのPC」を愛用している。自分の行きつけのサンマルクはビジネスマンが多く、非常に落ち着いた雰囲気で仕事ができる。そして、hpのPCもスマートに仕事をこなしてくれている。これが今の自分の身の丈に合っている。自分が求めていることは、「サンマルク」と「hpのPC」で実現できるのだ。

カフェであれば他にもドトール、上島珈琲、ルノワールなど色々ある。ノートパソコンだって機能性重視のレッツノートや、価格重視のデルのPC等色々ある。それぞれターゲットとする顧客が異なり、提供する価値も異なり、故に満たせる顧客の欲求も異なる。

まとめ

「スタバ」や「Mac」は、顧客の社会欲求、主に自己肯定感を高めることに大きく寄与していると個人的には思っている。コーヒーやPCという、ある意味無機質なサービスが、人間の本質的な欲求を満たしてしまうのだから不思議である。

ここから学べることは、サービス提供者は、自分たちにとっての顧客は誰で、その顧客が何を求めていて、そこに対して自分たちがどんな価値を提供できるのかを一貫して考え、実践していくことが重要だということである。

(でもやっぱりいつかはスタバでMacを使ってみたい)

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