
児童書の復権を
最近、絵本から一歩進んだ児童書の復権を運動しようとしている。
(先日のnoteから分割したのだが、この一文は消し忘れていた)
とにかく絵本ブームはすごくて、これはとても嬉しいことなのだが、そこどまりではやはりいけないと思っている。
私は自分の地区で読み聞かせボランティアをやっている。
読みボラは学校の朝の時間を「お借り」してやってるので、そこそこ10分が勝負だ。
(私の所はだが)どちらかというとなるべく数をこなす、またなるべく興味を引き、目を引くような色どりの絵本を選んでいる。
また大型本などが人気だ。
ボラをやりながら、少しだけ思った。
これ、「絵本好き」にはなっても、「本を読む」ようにはならないわ。
本を読むようになる過程としては、絵本は通過するもので、少しずつ字の多い本に移行させていかなければならない。
文字を追うのは訓練だからだ。
(識字障害のかたや、本種の好みなど特殊な例をのぞく)
訓練によって、最終的には「絵のない本から絵を頭に思い浮かべる」所が理想の状態となる。一般的に言われる想像力だ。
教科書やテストは頑張って論説と物語を載せているが、教科書だけでは何とも頼りない。
世の中には数限りない良書、良児童文学があるというのにだ!!
みな、「絵本」→「漫画・アニメ」に行ってしまっている。
字を読む訓練に到っていない。
イコール、本を買う層も育たないか、限られてしまう。
裾野が広がらない。
やはり子供は放置していれば楽な方に流れてしまうので、保護者がある程度成長に応じた本を選んだり、導いてあげる必要がある。
理想の読みきかせとして思い出すひとこま。
自分が高学年の時に先生が毎朝「龍の子太郎」を読んでくれたことがあった。
少しずつだが内容に引き込まれ、面白くて続きが待てないと思った。
ドラマの続きを待つような感覚だった。
上級生向けのボラは、ああいうのが本当は良いのだと思う。
しかしあれは毎日だから出来たのであって、一か月一回のボラでこれを実践することは厳しい。
もし自分が担当のクラスでそれをしてしまうと、そのクラスの子はたった一冊の本しか出合わない、下手をすると最後まで終わらないのだ。
さすがにその勇気はなかった。
では、何を読ませればいい?
今はインターネットの時代なので、独断と偏見でこれだ!!とおすすめする本のリストを公開したいと思う。
ひいては、全国の児童相談所や、子供食堂や、日本語学校、塾などなど、恵まれる恵まれないを問わず、子供が集う場所にも、さりげなく本棚を置いて欲しい。もちろん漫画でも良いのだが、その中にこのような本もあって欲しい。
そのような運動をしたいと思っている。
おわり
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