マガジンのカバー画像

やまとのエッセイ集

143
仕事や家事の合間に気軽に読んでもらえるようなエッセイを集めました。 日常にある「学び」や「日々の体験」、「感じたこと」を言葉にしています。
運営しているクリエイター

記事一覧

朗読動画を作って、歓喜した。

 最近、朗読動画を作った。 朗読動画というのは、紙芝居のようなもので、絵と声で物語を楽しむ作品だと思ってほしい。  これは、「note創作大賞2023」に応募するために作った。昨年の創作大賞では落選してしまったので、今年はなんとか選ばれたいと思って朗読動画という珍しいものにチャレンジした。  朗読は以前から配信していた。 初めは著作権フリーの絵を画面に表示させて朗読をするチープなものだったが、それでは再生されないことに気づいて、朗読メインに変えた。リップのノイズは編集画面

映画を初めて観た、あの頃。

 映画を初めて観た日のことは、いまでも覚えている。たしか僕が小学1年生のときだったと思う。昼間に、母と祖母と叔母の4人で「ゴジラシリーズ」を観に行った。いま振り返ってみると、それがどんな映画だったのか、ほとんど思い出せない。  近所にあった小さな映画館だったので、スクリーンもそれほど大きくはなかった。けれど、テレビとは比べものにならないほど大きな画面を生まれて初めて見た僕は、本当にビックリした。  僕は、ふかふかの椅子に腰をかけ、美味しいジュースやフライドポテトを食べなが

登山で見た景色 #エッセイ

 前回から始まった『しりとり散文集』。 第2回にしてかなり苦戦している。もっとスラスラと書きたいテーマが思いつくと踏んでいたのだが、そう簡単ではないらしい。  前回の記事の最後に、「次回は3日後かもしれないし、1週間後かもしれない」と保険を入れておいて本当に良かった。おかげでゆっくり考えることができそうだ。  さて、前回のタイトルが「あまみや やまと」だったので、今回のタイトルは「と」から始まる。実際、「と」から始まる言葉なんて山ほどあるが、興味をそそられるタイトルに僕は

あまみや やまと #エッセイ

 僕が「あまみや やまと」になったのは、2021年の5月だ。noteを始めておよそ14ヶ月が経ったある日のことだった。  それ以前はというと、主に英語学習に関する記事を投稿していた。何度か休止期間を経験しながらも、基本的には毎日投稿をつづけていた。  そんな僕のnoteの記念すべき第1回は、2020年の4月1日。エイプリルフールの日の嘘のような本当の話だ。初投稿記事『エイプリルフールってウソをついていいの?」は、初めてネットに投稿した記事だった。  部屋にこもって10時

エッセイ|初めての海外旅行

高校生の頃の話です。  僕は、修学旅行で初めて海外へ行きました。場所は、イギリス。大英博物館に行ったり、現地の学校を訪問したりしました。  当時、僕は英語が一番得意な教科でした。 でも、人前で英語を話したことはありませんし、リスニング力も低かったと思います。だから、イギリス人と英語で話すのは大変でした。ゆっくり話してもらうのですが、それでも聞き取れませんでした。  印象的だったのは、イギリスの現地校への訪問でした。簡単な算数を習ったり、理科の授業でスライムを作ったりしま

エッセイ|夜の静寂に包まれたイラスト。

 昨日、noteの街を探索していると、とても興味深い記事を見つけた。  主婦のシキさんのnote記事だ。  シキさんは、たまたま雑貨屋で購入したカレンダーをきっかけに、ある作家さんの存在を知る。その作家さんのファンになったという話を書いている。  それが、イラストレーターの日下明さんだ。  いつも僕のnoteを読んでいる人なら分かるかもしれない。僕もこういう絵がたまらなく好きだ。  もちろん、全部見たわけではないけれど、日下さんの絵の多くは、夜の静寂につつまれている

この創作の街 noteがすき。

 僕が住んでいるのは、創作の街 note 。 そこには色々な人が住んでいて、住民はみな「クリエイター」と呼ばれている。  住民たちは、日々発信をつづけている。 自分の身の回りで起こった些細なことを綴ったり、オリジナルの音楽を発表したり、大好きなものについて熱弁したりしている。他にも、みんなが気になる耳寄りな情報を届けたり、物語を創作している者もいる。  そんな創作の街 note に初めて足を踏み入れたのは、今から2年半くらい前のことだ。きっかけは、ネット番組でnoteが紹

超短編小説|縦書きの文章を投稿します。

 今回は、縦書きの文章を投稿します。 おそらく、この記事を読んでいる方々は、タイトルを見て驚いたことでしょう。  もちろん、noteには縦書きで投稿する機能はついていません。けれど、縦書きで文章を投稿する方法はあります。  きっかけは、イラストレーターのミムコさんの記事を読んだことでした。  ミムコさんは縦スク文庫という企画をされています。「縦スク文庫」というのはミムコさんの造語で、次のように説明されています。  今回の記事では、過去に書いた僕の小説『未来人』を縦スク

「文章を書くこと」と「本を読むこと」の関係性について。

 先日、「文章を書くこと」と「言葉を話すこと」の関係性について記事を書きました。  多くの人に読んで頂けたみたいで、最近書いた記事のなかでも、かなりの人気記事となっています。  記事では、自分自身の経験を例に挙げながら、「文章が変われば、話し方も変わる。話し方が変われば、文章も変わる」という話を書きました。  実はその文章を書きながら、もう一つ大切なことを考えていました。それは、文章を「書くこと」と「読むこと」の関係性についてです。  今回の記事では、それについて深掘

「文章を書くこと」と「言葉を話すこと」の関係性について。

 noteを書き始めてから、2年と7ヶ月が経ちました。もうこんなにも経ったのかと、時間の流れの早さを実感している今日この頃です。  最近、改めて初投稿記事を読んでみました。  初投稿記事『エイプリルフールってウソついていいの?』では、嘘とジョークは違うという話を書きました。  記事では、まずエイプリルフールの歴史を語り、それからエイプリルフールにまつわる英語表現を紹介し、最後に結論を述べています。  今考えると、明らかに構成が雑です。 エイプリルフールの歴史はまだ良い

中学生の僕が憧れだったファッション。

 最近、山田詠美さんの短編小説『ジョーンズさんのスカート』を読んだ。  心惹かれるものがあったから、僕が感じたことをnoteに書こうと思う。 『ジョーンズさんのスカート』 冒頭のこの文章を読んだとき、「ジョーンズさんのスカート」という言葉が不思議な雰囲気に包まれている感じがした。そして、ジョーンズというのは、何かのブランドの名前か、ジョーンズさんという知り合いの話なのかなぁ、と初めは思っていた。  いずれにせよ、ジョーンズという言葉には、どこかおしゃれな響きがあった。

日常の料理|朝食は、目玉焼きとウインナーで。

 朝のルーティンがある。 それは毎朝、白ごはんに目玉焼き2個とウインナー2本を食べること。これらのうち、どれか1つが欠けてもだめで、目玉焼きは僕のなかで半熟と相場が決まっている。  あと、卵は必ず2個使用しないといけない。 その理由は、あとで説明しようと思う。とにかく、僕はこの朝食を抜くと、一日中元気で暮らせない体になってしまったのだ。  振り返ると、以前はトーストを食べていた。 過去の記事を調べてみると、1年前に、その頃の記録が残っている。  それは、ふだん朝食を抜い

書く習慣|真夜中に言葉を紡ぐ日々。

 僕が文章を書きたいと感じるのは、決まって静寂に包まれた真夜中だ。それは何の前触れもなく、突然おとずれる。  アイデアの雨が降ってくることもあれば、雷に打たれたような衝撃を受けることもある。さらに、小川のせせらぎのような小さな音が聞こえてくることもある。そんなとき、頭の中はとても透き通っていて、雑念や迷いは微塵も感じない。  それは、きまって本に囲まれているときだ。 僕は温かいご飯を食べ、シャワーを浴び、もう今日は何もしなくていいことを確認すると、ソファーに横になる。ソフ

最近の学びは、子供の自由なアイデア。

 子どもの頃、面白い消しゴムに出会った。 それは匂いの付いた消しゴムで、いちごとか桃とか、フルーツはもちろんのこと、カレーの匂いとかもあった。  消しゴムに鼻を近づけると、とても美味しそうな匂いがして、給食が待ち遠しくなる。あの消しゴム。  小学生の頃、匂い付き消しゴムがクラスで流行ったとき、僕のまわりにも持っている人が何人かいた。ものすごく魅力的だったけど、僕は買わなかった。理由は、好きな食べ物がうどんで、さすがにうどんの匂いの消しゴムは売っていなかったからだ。  最