2018年8月9日発売__11_

出版裏話5:執筆以外のアレコレ【日本人とドイツ人】

8月9日発売『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書)の裏話、第5話目です٩꒰。•◡•。꒱۶

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※※※都内の一部書店ではすでに並んでいます。著者の一時帰国が間に合ってないので、見つけたら『#日本人とドイツ人』でつぶやいてくれるとうれしいです※※※


タイトルが決まるまで

ドイツの夏は短く日本ほど暑くはないのですが、今年はドイツでも記録的な猛暑です。多くの家にはエアコンがないので、室温が30℃以上になることも。在宅ワーカーいじめかな?

さてさて、前回は原稿を完成させるまでのアレコレについて書きました。でも実は、それ以外にもちょこちょことやることがあるのです!

まずはタイトル! 大事だよね、超大事!!

タイトルは担当編集であるG氏が中心となって編集部で相談し、著者に意見を聞きつつ決めていく、という感じでした。

わたしは自分にキャッチコピーのセンスがないこと重々承知しているので、「最終決定は編集部、そしてG氏に任せる」と伝えました。餅は餅屋。本を売るなら編集者。そこらへんはプロに任せた方がいいと思っているので、寄稿記事のタイトルも基本編集の方につけていただいています。

ただ今後自分の『著書』として扱うことを踏まえ、「わたしはこっちの方が好きです」「これは正直好みじゃありません」っていうのはお伝えしました。

タイトルとして上がっていた候補は、こんな感じです。

・ドイツで日本を考える
・ドイツ人の主張、日本人の沈黙
・ドイツもこいつもニッポンも
・やっぱりヘンだよ日本人
・それでもドイツに学びますか
・日本とドイツって似てるよね(笑)
・ドイツでわたしも考えた

とりあえず質より量ということで、いろいろ書き出してみます。ちなみにわたしは、『日本の違和感vs.ドイツの現実』なんてのを考えました。ボツになったけどな!!

結局、『日本人とユダヤ人』(1971年に発売され300万部を超えたベストセラー)という本のタイトルをヒントに、『日本人とドイツ人』というタイトルに。まぁわたし、その本を知らなかったんだけどね……。

でもそれだけではどんな本なのかがはっきりしないかなー?ってことで、編集G氏によって、『比べてみたらどっちもどっち』というサブタイトルがつくことになりました。このサブタイトル、結構好評です。やれやれ感があってわたしも好き。


オビはこうやってできたよ

7月に入り、カバー&オビ作りも進行。わたしはちゃんとしたプロフィールなどを用意していなかったので、編集G氏の案をもとに、裏表紙のプロフィール文を用意。あと、編集G氏がカバーとオビの文面も考えてくれました。それをもとにサンプルとして作られたのが、この4つ。

個人的には、デザインは4番目(1番右)がかわいくてお気に入り。でも商業的には、採用された右から2番目がたしかに1番いい気がします。見やすいしインパクトあるよね。

余談だけど、実は写真の服は、もともと完全な紫色でした。しかし「暗く見える」という話になったらしく、実際のオビでは薄紫になっています。よければ見比べてみてね!! 別に見比べなくてもいいけどね!!

あと、「本文で年齢出してるので『20代』より『26歳』のほうがよくないですか」と提案し、実際の帯は『26歳』になっています。

編集G氏はいつもいくつかのパターンを用意してくれるうえ、こちらの希望をすごく的確に汲み取ってくれるので、なんかもう「頼みます!!」って感じでした。


編集者と著者の信頼関係

ちなみにこれだけお世話になりまくった編集G氏とは、最初の方に一度国際電話でお話した以外、全部メールのやり取りです。お会いしたことはありません!!

ただ大前提として、お互いの身元確認はしておきました。最初の方に。

わたしは新潮社にコレクトコールをかけて繋いでもらいました。わたしも、高校と大学の卒業証明書、ドイツの住民票をメールで送っています。

電話の際、編集G氏に「なにか経歴がわかる書類があると助かるのですが……」と申し訳なさそうに言われたのですが、わたしとしてはむしろ「誠実で頼りになるなぁ」と思いましたね。いやだって当然の要求だもの。こっちの身元確認せず執筆依頼しちゃう出版社、逆に怖いよ!!

こんな感じでお互いの身分確認ができたから、お会いしなくても進められた感じです。

最初はメールだけで本を作っていくのには不安があったけど、実際やってみるとすごく効率的でした。コミュニケーショントラブルも、ストレスもなし。

でもなんかこう……著者と編集者がファミレスで深夜まで打ち合わせ!っていうシチュエーション、憧れなくはないよね。『バクマン。』みたいなやつ。まぁ実際そんなことになったら疲れるだけだからやらないけど。


明日発売、著者のきもち

そんなこんなで、今日は8月8日。明日は発売日ですよ!! うえーーい!!

なんて言いつつ、8月2日にできた見本(手作業で作っていただいた完成品サンプル)が、ドイツにはまだ届いておりません。実家には翌日に届いたようで、完成形を初めて読んだのはまさかのお父さんとお母さんでした。わたしだって読みたいよ!!

こんな感じなので、やっぱりまだ実感がありません。「え、本当に出版されるよね?」くらいのテンションです。帰国のタイミングをなぜ月末にしたのだ自分よ!!

いやぁ……なんかこう、明日の発売を控えて虚脱感がありつつも高揚感があるというか……。この気持ちはなんだろう!!

楽しんでもらえるんだろうかという不安と、アマゾンレビューって恐ろしいという恐怖と、印税入ったらノートパソコン買って親と『今半』の一番高いすき焼き食べたいなという欲と、意外と売れちゃうんじゃね?という都合のいい夢と、まったく売れないかもな……という現実的な想像と、いろいろごっちゃになってます。

あまりの落ち着かなさに家をウロウロしていたら、彼に「どうせウロウロするならこれを持って」とクイックルワイパーを渡されました。おかげで床がきれいです。

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