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好きじゃないのに、食べたくなる。

※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新115日目※

海外にいると、「日本食が恋しくなりませんか」といわれる。結果的にいえば、「ならない」。というのも、ドイツの大都市にはアジアンスーパーがほぼ必ずあり、たいていの調味料はそろう。食材は限られるけど、日本食は醤油とみりんがありゃたいていなんとかなる。

うちには炊飯器もあるし、お米は500g100円くらいのめちゃくちゃ安いやつで代用してる。ふっくらとした日本米のようなおいしさはないけど、米は米だ。そういえば、北海道で食べたゆめぴりかともうひとつのお米、すっごいおいしかったな……。

というわけだから、そこまで「日本食が恋しくて恋しくて震える」みたいなことにはならないのだ。作れるから。

でも、ふいに、「あれ食べたいな〜」ということはある。おもしろいのは、その「食べたいもの」が、必ずしも「日本で自分がよく食べていたもの」だとは限らないこと。

わたしはすき焼きや鍋、お寿司なんかが好きで、一時帰国したら絶対に食べる。いまだって食べたい。でもいまは、それよりもお好み焼きとラーメンの気分なんだよな。

お好み焼きなんて1年で何回食べるの?ってくらいしか食べないし、ラーメンは食べるのが遅いからあんまり積極的に食べなかったはずなのに。

自分にとってお好み焼きもラーメンも「好きなもの」ではないはずなのに、なんだか無性に食べたいんだよね。

そういうことって、案外多いのかもしれない。同窓会の参加メンバーを見て、前はとくに仲良くなかったはずなのに、なんだかこの人と会いたいな、と思ったり。飽きて読むのをやめちゃった漫画が急に読みたくなったり。

そういう現象は、なんで起こるんだろう。

「気分」といえば「気分」なんだけど、自分にとって特別好きでもないものが急に欲しくなるって、改めて考えるとふしぎな感じだ。潜在意識?のなかでなにかが起こってるのかな。人間の脳って謎。

とりあえずわたしは、お好み焼きが食べたいっていう話。

じゃあ、またあしたね。

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