未知との遭遇編④

思えば、最初からちょっと変わってるなーとは思っていたよ。でもね、私はついそういうちょっと未知数な人に惹かれてしまうくせがあって。

パンドラの箱を開けるような感じ。開けるなキケンって書いてたら、わざわざちょっと覗いてみたくなってしまう。

私の付き合った人がどんな人だったのかって思い返すと・・・。

あ、別に悪口書きたいわけでも批判したいわけでもないからね。ただあまりにもおもしろ・・いや、貴重な体験だったから、事実を確認していきたくって。まぁちょっとは自分の主観も入っちゃうけどさ。

「よく考えたら、モラハラだった彼氏の特徴と私との違い」

①<彼>育った家庭環境がそれはもう複雑で、愛情を受けて育ってこなかった。しつけと称して虐待も受けていた。あきらかな愛情不足。なので愛し方がわからない。（と本人が言っていた。）

⇔<私>愛情たっぷりわがまま放題に育てられた。今はマジ親に感謝してる。すべての人を愛せるくらい愛の貯金はいっぱい。お金の貯金はないけど。

②<彼>自分のためより、大事な人の役に立ちたい気持ちが強く、すべてにおいて相手を優先で考える。

⇔<私>何をおいても自分優先。他人に迷惑をかけなければそれでいいと思っている。

③感情のコントロールが出来ない。心を閉ざすと長期間音信不通。怒ると3時間は説教が続く。

⇔<私>争い事は苦手。基本穏やか。世の中、そんな怒らなくても、言いたいことがあれば冷静に話し合いすればいいと思っている。大人なんだから。

④<彼>大事に想うあまり、すべてを支配しておきたくなる。私より寂しがり。いつも一緒にいないと不安と不信を抱く。何もしなくてもそばにさえいれば安心するタイプ。

⇔<私>大事だし、一緒にはいたいけど、私の時間も大事。私は好きなことしたいし、相手にも好きなことをしてほしい。

⑤<彼>友達がいない？かどうかはわかないけど、少なくても友達と遊びに行くとか聞いたことがない。休みの予定はいつも空白。

⇔<私>友達は多い方ではないけど、何かと誘われてご飯や遊びに行きたい派。

⑥朝から酒を飲んでいた。お酒強くないのにずっと飲んでる。アル中？と思って、身体に悪いからと何度も言ったら、やめてくれた。

⇔<私>お酒は嫌いじゃないけどあんまり飲まない。過去2回、相手の酒癖の悪さが原因でモメて別れたことがある。

⑦<彼>みんなの輪にいると、明るくふるまい、ちょっとお調子者のムードメーカーキャラを作り、家に帰ると一言もしゃべらない、笑わない。（無理して作っている反動で疲れて家ではそうなると言っていた）

⇔<私>昔は八方美人だったけど、今は無理しないようになった。素でいられる自分の方が楽。実家に帰ったら、ずっと喋っている。1人で部屋にいても喋っている。でもいつも笑顔は忘れない。

⑧<彼>たくさん本を読んでいて、頭がキレる。理屈や正当性や社会的な正論を述べて、反論はまず無理。努力で成功を手に入れてきたタイプ。

⇔<私>直観と感情で生きてきたので、上手く説明できない。嫌なものは嫌。好きなことは好き。今まで何となくで奇跡的に楽しく生きてきたタイプ。

⑨<彼>私が我慢して辛い思いをし続けるのは、私が変わらないのが悪いと言う。

⇔<私>私らしく生きて何が悪いねん、これがありのままの私なんじゃ！って言いたくて言えなかった。

という感じで、私と彼は、ものの見事に真逆だった。これだけかみ合わないのによく2年も続けて来れたのは、一重に「ひとかたならぬ忍耐」これに尽きる。

私はちょっとでも気に入らない所があると、もう駄目だねってすぐ離れていっていた。自分が傷付くのが怖くて、コミュニケーションが下手なのは私も同じだったと思う。それじゃダメだと思って、今度はあきらめずに「改善」していこうと思って頑張った。だって本気で将来一緒に歩めたらって考えてた相手だからね。そのためにそりゃもう頑張りましたよ。

でもこうやって書いてみたら、どこにその歩み寄る余地があったのかって思う。

自分を殺して、我慢して、相手の希望通りの生き方をして、それで幸せ？

幸せじゃないって、わかってたよ。それを断ち切る勇気がなかっただけ。

いっそ見限ってくれたらどんなに楽か、ってそんなところまで相手まかせにしてしまうくらい、その時の私は思考力も行動力も奪われていた。