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2018年8月の記事一覧

8月31日の夜に

8月31日の夜に

実家にいたころは、学校以外はほぼ家の外に出られないことが辛かった。学校では先生の言うことを良く聞き誰とでも仲良くし、ちょっかいを出されてもにこにこしていないと怒られるので辛かった。家でも学校でもない、私のとりとめもない気持ちに付き合ってくれて自分を出せる場所がほしかった。そんな場所があなたの近くにもありますように。願わくばそれと出会えますように。
#8月31日の夜に

まだ一年、もう一年と思った話

「はるさんはこれからもこの会社にお勤めになると思いますが…」。会食でよく知らない人に言われてはっとした。その場は愛想笑いでごまかしたが、私は果たしてそうなるんだろうか。

今の職場に勤めるようになって大体一年である。しかし先のことを蔑ろにしたままもう一年も経ってしまった。このまま通勤と暑さ寒さ、時折発生する茶番で心身を疲弊させるに任せて良いのだろうか。良くない。前職・前々職時代も先のことを蔑ろにし

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行ける場所を増やす

行ける場所を増やす

体力・時間・精神に余裕のあるときに、普段通る道とは違う道を通ったりしている。この前の京浜東北線もそうだが、もし普段と同じ状態で通勤できない場合の代替手段を用意する必要があると思ったからだ。この辺りは二足歩行の方よりだいぶ深刻な悩みであり、それでいてカードが多くないといけないことでもある。

そういうわけで、いつもより早い電車に乗れたので時間に余裕のある状態で通勤路の少し脇にある普段行かないコンビニ

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スネ夫を脱したいと思った話

スネ夫を脱したいと思った話

別にお金持ちとかではないのだが、知人がメディアに出ると嬉しさのあまり別の知人に『私の知り合いが◯◯やってて』と言いたくなってしまう。『僕のおじさんが会社の社長でね』というスネ夫の例のアレである。そして背景に例の音楽が流れる。先日も大学時代の後輩がネットのニュースに出ているのを目撃し、誰かにやってしまいそうになった。すごく我慢した。

昔から、「大人になったら友達がテレビに出ているのを見て『ああ、元

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認められたものとそうでないものの話

最近は『鯉』という漢字を見るだけで幸せな気分になれる。

こういうちょっとした感情を公然と書き記すことができるようになったのも、今自分が自分の好きなモノコトを書き残せる環境であると自覚できるようになったからである。あまり好きなモノコトの表現が認められない環境で長いこと過ごしてしまったため、その自覚すら長いこと湧いてこなかった。

数少ない認められたことと言えば、「地獄耳だ」「記憶力がいい」くらいだ

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体力について自覚した話

体力について自覚した話

所用で普段使わない地下鉄に乗ったり知らない街を駅から目的地まで往復30分くらいした。目的地の建物では空調の効きがあまり良くなく、飲み物も飲めないところに数時間いなければならなかった。帰りの地下鉄は割と混んでいて、一人だけ目線の低いところにいるものだから若干怖い思いもした。そして少し熱中症の症状も出た。大袋ごと持ち歩いていた塩タブレットの包装をちぎっては食いちぎっては食いして家に帰り着いたものの、体

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夜中に覚醒する話

夜中に覚醒する話

寝付いて2時間くらい経つと起きてしまう。次の日仕事に行かなければならないというプレッシャーから来るものかもしれない。昼寝じゃねえんだからと悪態をつきながら、起きたついでに水分補給などしてまた寝る。起きる時間の1時間前に目が覚めて時計を確認してまた少し寝て、アラームが鳴る5分前に起き出す。ウェアラブル端末が取ってくれる『覚醒した時間』のログを見て落ち込む。自分では7時間近く寝ているつもりなのになんだ

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呼吸に気をつけてみた話 その後

呼吸に気をつけてみた話 その後

相変わらず気を抜くと心拍数が170くらいになるまで早足になってしまい呼吸も不規則になるので必死で調整している。
あと、仕事中座っていても120くらいになるときは大概緊張のせい。呼吸が浅い。あと周りが賑やかなときもそのくらいまで上がる。その割に駅の構内を移動しているときは100まで行かない。周りが賑やかだし早足なのに。自分の観察は続く。

言いたいことを言おうともがいている話

言いたいことを言おうともがいている話

最近『自分と向き合う』とか『自分の好きなことを見つける』とかいうワードが目に刺さって辛いので、何をすれば自分と向き合うことにつながるのかを試してみている。その一つが『言いたいことを言う』である。

今日は頑張ってfacebookに自分の思うことを投稿してみた。お盆休みのリア充たちの中に割って入り、車いす使用者が東京の百貨店でアルコールの試飲を断られた事件に触れるのは自分でも勇気が要った。しかし頭で

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外を見ようとした話

仕事で電車を使うことが多くなった代わりに、車を使うことがめっきり減った。外がどうなっているか見る機会がめっきり減って、気がついたら真緑だったはずの近所の田んぼがうっすら黄色がかっていたことをつい最近発見し、良い季節を逃してしまった感に苛まれている。
せめて通勤中外を見ようと思ったのだが、朝は手帳の書き込みか読書かネットのニュースチェックに費やしてしまい、帰りは帰りで人の頭越しに外を見るのがどうも億

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呼吸に気をつけてみた話

呼吸に気をつけてみた話

普段から呼吸が浅く何だか疲れ気味なところへ、ウェアラブル端末の心拍数記録で見たこともない数字を叩き出してしまった。通勤時、駅から職場までの間のピークが170近く。確かに結構早足ではあるが、いつもの心拍数は100くらいだし、病院が来いと猿叫を上げる前にまず呼吸を整えるべしと思ってできるだけ深呼吸しながら帰りに駅まで移動してみたらピークが140にまで落ち着いた。
まあ、ヨガかな。

久しぶりに絵を描いてみた話

久しぶりに絵を描いてみた話

初心に返って誰に見せるわけでもないイラストを描いてみた。斜め45度バストアップ絵ですら覚束なくなっていることに気づかされた。描いていて辛くなったけれど自分の手で好きなキャラクターの絵が描けることは純粋に嬉しいし、もっと生き生きさせたいと思った。そうだ、誰に見せるわけでもないのだ。SNSに載せようとか思うから鯱張って余計うまくいかないのだ。
ちなみに今日一番うまく描けたのはコミックス11巻で『面倒く

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出汁巻き卵を作っていた話

以前勤めていた職場には社食があったが、献立の栄養素や価格や当時の給料を天秤にかけた結果ほぼお弁当を持っていっていた。専用のフライパンを初めて買い、出汁巻き卵を一日おきに作っていた。めんつゆの力を借り、作っているうちにだいぶ形も味も上手くなった。今にして思えばよくまめにやっていたと思う。

なぜこれを書くに思い至ったか。その職場に典型的な全社挙げてのお盆休みが存在していたことや、今日乗った電車の乗客

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悪い夢を見た話 メール編

珍しく残業をした。疲れが溜まってメールの文字が滑りうまく読めない。5分で終わるはずの仕事が10分、20分に延びていく。
やっと終わってメールソフトを閉じようとした瞬間、とある営業からの新着メールが目に飛び込んできた。今まで文字が滑って読むのに苦労していたはずなのに、そのメールだけは一言一句滑らかに入ってくる。
『お疲れ様です!月末に向けて◎◎の達成のため明日から△△さんとの会議を行いますので資料を

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