『Chu!』のライナーノーツ

ちょっぴり経ちましたが、最新曲『Chu!』をリリースしたけど聴いてくれましたか？もしも、まだ聴いていないなら、騙されたと思って、一度聴くと良いと思います。これは令和を代表するとてもキュートでクールなシティーポップと言っても過言なしです。
誰にでもあったような、あの頃の、週末の夜のアニメなのか、バラエティなのか、とにかく楽しげな時間の終わりにエモーショナルにやってくるキュートかつ辛辣なポップなナンバーという装いなのです。

Chu!

誰かが言ってましたが、私たち創造人は毎日が締め切りの途中。ということなので、まさに、この日も、いつものごとく私の人生は締め切り途中で、また新しい曲を生み、またまた新しい曲へと発展し…。などを繰り返しておりました。私の場合は、今までやったことないような曲調でつくりたい。という縛りのようなものがあって、以前作ったような曲にならないこと。ばかりを考え込んでいた最中でした。アツムくんからピロン！とLINEが来たのです。

（※アツムくんとは、バンド、ワンダフルボーイズにて、ギターを担当されており、またライトガールズというヒップホップユニットでDJをされているお方。アマイワナのギター&DJでもあり、サウンドアレンジをお願いしている理解者です。）

『アマイワナさんに、合うんじゃないか？という曲が急に浮かんだので、送ります！』という感じに、唐突にアツムくんから曲が送られて来たのです。

ちなみに、いつもは、私が作詞、作曲して、だいたいはある程度のイメージのアレンジをつけて歌を入れてデモを作ったものをお渡しして、ここからさらに完璧にアレンジしていただくという形でしたので、アツムくんから、曲が送られてきたのは初めてのことなのです。
早速、聴いてみると、なんとこれは！！トレンディドラマです！！しかも、夏の月9ではないか！と思いまして、これにいち早く可愛い歌詞を付けたい！！と思いまして、急浮上で、この『Chu!』が生まれることになったのであります。

chu!

ちなみに、『これは…！トレンディドラマですね！！（イメージ）』とお返事したら、『トレンディドラマではありません！90年代アニメです！（イメージ）』と言われたのですが、まあ、それはいいです。なんとなく、90年代バラエティのエンディングの感じもありますし。どちらにしても、めちゃくちゃ楽しいテレビ番組のエンディングに流れてくる、元気で可愛いのに、エモーショナルになる感じと捉えています。

ところで、歌詞なのですが、シティーポップといえば、やはり、恋が始まる感じの曲がいいよねーと思って、恋の始まりを書いていました。例えば、この時間が永遠続けばいいなという気持ちって、誰かに「そろそろ時間だよ」とか「雨だ！」って言われるまではわざと帰る時間に気が付かないフリをして遊んだ子供のころのような気持ちみたいだなぁとか、お気に入りの音楽も耳に入らないくらい夢中になってるなぁなどと想像を膨らませるのも束の間。

そういえば…コロナ禍において、他人と恋が始まるきっかけなど、すっかり減ってしまってるんだなぁと思ったのです。まだ出会ったばかりの2人なら、車のような密室空間でマスクは外さないだろうし、そしたら、流れでキッスとかも難しいし。そもそも、手を繋ぐなんてとてもハードル高い！今は他人との距離が遠いです。食事に行こうとしても時短だし。アルコールも無しなので『ちょっと酔っちゃった』とかもないでしょう。従来、当たり前に始まっていた恋が今はだいぶ難しいです。

そう思うと、逆に、手を繋ぐとか、キスするとか、2人で食事するとか、今、ダメとされてるそれらのことを、赤の他人が人目を忍んでするわけなので、すごくドキドキすることでもあるよね。ダメなことしてるみたい。ダメなのか？どちらにしても、ダメっぽいことはドキドキするもんです。

私は、どちらかというと、こんな時期は特に、社会のこと、コロナのことをすぐに書きそうになりますが、なんとなく、社会のことばかり書いて説教くさくなるとやだなぁと思ったので（ここ数曲、コロナ関連の心情を続けて歌詞に入れていたので）、今回は、あえて恋愛だけを書こうとしたんだけど、結局、どうしても生活や社会情勢が歌詞に反映されてしまうのは性で。やはり、作品ってその時代を書くものだから自然であり、そうして綴っていくものなのだろうと思いまして、いつも通り、ちょぴっと毒気を残しつつ、可愛い曲に仕上がったのではと自画自賛しています。
今は当たり前でなんとも思わなくても、何年か経った時に、『この歌詞は、あの疫病が流行ったときに書かれたラブソングなんだ！』と関ジャムみたいな番組で解説してもらおうってわけ。
そもそも、曲が最高にいいので、それが一番の強みであります。

と、このように、新しい形の曲がこのように誕生したのです。

chu!

そして、これもまた、最初からリリースするまで、制作過程では一度もお会いせずにお互いが宅録で作り上げたというリモートミュージックなのであります◎

ジャケットは女の子がキッスしている80年代風イラストバージョンと、80年代シティーポップをオマージュしたコラージュ（思いがけないところで韻を踏んだ時の恥ずかしさありますよ）を作っていて、オマージュのコラージュが好評だったので、採用となりました◎そんなジャケットもお楽しみください。

このようにChu!が完成したのです。

ということを踏まえて、またもう一度聴いてみてくださいませ❤︎そして、このようなイカした曲を、まだ知らない世間にどうか広めてやってくださいませ❤︎

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