ああ
メンバーがひとりしかいないバンド、ザ・スクロース。そのボーカルとギターを担当しているあまいさと。つまりぼくの、ソロミニアルバムが出た。
そもそもソロ活動といえるはずのザ・スクロースと名義を分けたのは、単純に「音楽的な毛色が異なるから」という理由に過ぎない。アコースティックギターを中心とした、おとなしい楽曲が多い。聴く人にとってどう感じられるかはわからないが、歌詞もバンドのときとは少し違っている。ここに収録した5曲で歌う言葉は、ぼく自身の考えや気持ちや生活が、そのまま言葉になっているように思う。例によって多少ごまかしたり照れたりはしているだろうが——。
タイトルは……タイトルは、なんだろう。特に意味はないのかもしれない。何かあったような気もするが、思い出せない。でも、たぶんない。あるいは「意味がない」ことが重要なのだろうか。うん、きっとそうだ。
音源は、いつも通りすべて一人でつくっている。ギターを弾いて、歌ってハモって、タンバリンや手を打った。あとはひたすら Mac でぽちぽちと打ち込んで、ミックスやマスタリングまで自らの手で終える。客観的な耳で判断するのはなかなかむつかしいものだ、さまざまな環境で何度も聴いては細かく修正した。
パッケージは、ノキアトの仕事としてクレジットに記載している。写真は諏訪こばとに撮ってもらった。ジャケットや歌詞カードは自分でデザインしたが、色やレイアウトについて彼女に相談した。
あれこれ大変な作業を重ね重ねて、最後にはとてもいいものができた。今はとにかく聴いていただきたい。売り上げは次回作の制作費になります。そしてよければ、ぜひ感想をください。
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