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“自分と向き合う”が今の私の重要なテーマ

おのころ心平さんの著書『怒るカラダ くすぶる感情をほぐす7つの方法』を読んで、今の私のテーマは「自分と向き合う」なんだ、と改めて思いました。

本の内容の紹介というより、この本を通して考えたことを書きます。


怒りの矛先を誰かに向けて、誰かのせいにしていれば、その瞬間の気持ちは楽でしょう。その下にある、もう少し複雑な自分の感情に向き合わなくていいわけですから。しかし、「怒り」を誰かのせいにしている限り、それは誰かの人生に花を添えているようなもの。(中略)

あなたの人生に、あなた自身が主人公の座を取り戻すために、どうか向き合ってみてください。あなたの感じる「怒り」こそ、そのヒントです。

『怒るカラダ くすぶる感情をほぐす7つの方法』あとがきより

この文章が、今の私にはすごく納得感がありました。

“その下にある、もう少し複雑な自分の感情”

今まさに、それに向き合っている状態なのだと思います。


会社に行けなくなり適応障害と診断されるまでは、自分の感情と向き合うなんてこととは無縁でした。

喜怒哀楽はあったけれど、その捉え方はすごくシンプル。

「いい結果が出せたから嬉しい
「○○がちゃんとやらないからムカつく

といった感じで、出てきた感情にわかりやすい理由をくっつけて、納得して終わり。

でも、もっとよく観察したら、そんなシンプルじゃなかったんだろうなと思います。


高校時代の

「教室にいるより、ひとりで部活に関する作業をしている方が楽しい」

というのも、今思うと部活という目的がないと、人と関係性を築くのが難しかったからなんだろうと思います。

当時はそんなこと、一切考えていませんでしたが…


“自分と向き合う”ということに、今とても強い関心があります。

今までやってこなかったけれど、どうやら大事らしい。

がむしゃらに、ノンストップで駆け抜けてきて、就職直後に強制終了。

ただただなにもしないで過ごす時間を得ることができ、初めて自分と向き合うことを知りました。


かつては
○○がちゃんとやらないからムカつく」
というふうに、相手に原因がある(相手に矢印が向いている)前提で考えていました。

これは、冒頭の引用の言葉を借りると怒りを誰かのせいにしている状態

でも最近は変わってきていて、

「なんか今日は父親に対してイライラする。なんでだろう?
「友人の態度が引っかかる。なにが嫌なんだろう?

というふうに、自分に矢印が向くようになりました。


怒りにブレーキをかけるのと、怒りを抑え込んでしまうのとは少し違います。まず、怒りの存在を否定する必要はありません。

アーユルヴェーダという古代インドの伝統医療の文献に、「感情は、それがそこにあると認識するだけで、癒しが始まる」とあります。

『怒るカラダ くすぶる感情をほぐす7つの方法』本文より

この文章も印象的でした。

自分の感情と向き合っていなかった頃と比べて、今は明らかに感情がそこにあると認識できている自負があります。

「今はムカついているんだな」
「なんだかしっくり来ていないんだな」

こんなふうに感情を認識するだけでも、認識しないよりよっぽどいいのかもしれないと思えました。


この本を読んで「怒り」についての解釈の幅が広がったのはもちろん、自分が大事にしたいことをより深く考えるきっかけにもなりました。

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『深い雑談』というものをやっています!

私がnoteで書いているような話は、そもそも人に話しにくかったり、話したところでわかってもらえなかったり…

家族すら、もしかしたら家族だからこそ、私が感じている苦しさやもどかしさを話しても伝わっている気がしない。

それがすごく切なくて。

ずっと、私の感覚をわかってくれる相手を探していました。

わかってほしい、理解してほしい。同意はしなくていいから、「ゆめはそう思うんだね」って、ただ私の考えを尊重してほしい。私の感覚が伝わる相手がほしい。

学生という枠がなくなって、世界がちょっとだけ広くなったことで、感覚が伝わる人と出会えるようになりました。

もちろん、完全に同じ人なんていない。でも、自分にない感覚の話を、「そういう感覚もあるんだ」とわかろうとしてくれる人がいる。そのことに、私はすごく救われました。

自分の感覚は間違いじゃないんだ、自分は自分の感覚を信じていいんだって、思えるようになりました。

私も、誰かにとってそんな存在になれたら。

私が日々考えていることを言葉にすることで、似たように日々考えている人が「この人となら話せるかも」と感じるかもしれない。そして実際に話してみて、自分の感覚を誇らしく思えたら。

なんかもう、すごく嬉しいなって思うんです。

なかなか自分の感覚が伝わらない、でも誰かにわかってほしい。そんな気持ちを抱えていたら、ぜひ一度お話ししませんか?

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