春事

一昨日で東京へ来て1年が経ったらしい。

慣れない場所だって、生活していたら自分にとって離れがたい場所になった。
当然大切なものも増えるね。

だからといって地元を大切に思う気持ちを忘れたわけではないから、
どちらかを選ぶことになった時を想像してしまって
悩むことが最近はしばしばある。

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昨年の１０月あたりから、「自分が本当にしたいことは何だったのか」を
考えることが増えた。
ちょうど配属先を希望するタイミングが重なったこともあって、
就活をしていた頃よりも、自分に向き合う日々を過ごして
かなり苦しんでいた自覚がある。

何をしたいのか、どこへ行きたいのか、誰といたいのか、何を見たいのか。
毎日が選択ばかりで、その選択だって全部自分でしなきゃいけない。
責任を取らなきゃいけない。
誰かのせいにできたらいいのに、そうはいかないのが大人なんだなと感じる１年だった。

４か月間ほど、いろいろな人に相談して決めたことも
正直本当に正しかったのかすごく不安で、ずっとゆらゆら漂っている。
今自分のしていることが、きっと将来役に立つと信じるしかないけれど
やっぱりそれも限度があって
確証がない博打をしながら生きるのは怖い。冒険は

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それでも少し良かった１年だったと思えることは
大切だと感じる場所・人たちができたこと。
少しずつ自分と向き合う勇気が持てたこと。
今までの自分よりも、頑張ってこられたこと。

かなり前に「努力は才能だ」と言っていた覚えがある。
その考え自体は変わっていないけれど、あの時に比べて
私は、自分のために努力できるようになったんじゃないかと思う。
やっぱり誰かのそれには及ばないけれど
ここ数年でいちばん頑張ってこられた気がする。

そういう考えをくれた場所だから
こんなにも大切だと思えるようになった。
同時に悩みごとは増えたけれど、ここにきてよかったと思う。

きっと若くて、まだ及ばない考えがあるんだろうな。
全部抱えていられなくて、取りこぼしてしまうものがたくさんあるんだろうな。
それでも、その時その場所で「大切だ」と思えるものを大事にしていきたい。

はやく桜が咲かないかな。