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#映画にまつわる思い出

半世紀も前の出来事である。私が小学校低学年のときのことだ。隣町にある映画館で上映中の「キングコング」を近所の幼馴染たちで見に行くことになった。

 どういう経緯で映画を見に行くことになったか覚えていないが、遊んでいる最中にその当時話題になっていた「キングコング」の話となって行ってみようということになったのかもしれない。

 私はその当時、まだ映画館で映画を見たことがなかった。映画を見れるというワクワクと未体験の不安が入り混じった感情が芽生えた。
 
  しかし、私は映画に行くメンバーになぜか入っていなかったのだ。私には2歳上の姉がいるのだが、姉は私に構わず、そそくさと準備を整えて行ってしまったのを覚えている。

 仲間外れにされて、映画館に行けなかったことでくやしい思いをした。姉と昔話をした際、この時に私だけ連れて行ってもらえなかった理由を聞いたが、ハッキリとは覚えていなかった。

 私の映画との出会いは、この苦い思い出から始まったのである。この出来事も忘れ小学校高学年になった時に、初めて映画を見ることができた。

 場所はミラノ座オリオン座という映画館で、見た映画は「男はつらいよ」であった。初めて見た映画が「寅さん」は渋いが、親父に連れられて行ったので選択肢はなかった。

 映画の内容はまったく覚えていないが、映画館の大画面、大音量で見る映像には感動した。

 そして、会社に就職して自分が稼いだお金で見た映画は「トップガン」である。その「トップガン」の続編が昨年上映され、新人時代を思い出し懐かしみながら楽しめた。

 あと一つ、「ホームアローン」が思い出される。若いころは(いや、今でもであるか)容姿もけっして良いと言えない私でも、一応付き合っていた彼女がいた。その時初めてデートした場所が映画館で、見た映画が「ホームアローン」であった。映画を見た後は食事して、何ごともなく健全に分かれた(笑)ほろ苦い思い出だ。

 思い返してみれば、私の人生の節目に「映画」がさりげなくかかわっているものだと、改めて気づいた。

  今の時代は、映画がいつでもどこでも見られる便利な時代となった。
   しかし、映画館に行ってコーラ片手にポップコーンをほうばって見る映画も、またイイもんですね。さいなら、サイナラ。
 


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