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小説

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2022年6月の記事一覧

「引け」とは 取引所の売買立会は、午前立会(前場・ぜんば)と午後立会(後場・ごば)に分かれています。前場、後場の最後の売買のことを「引け」といい、特に後場の引けを「大引け」といいます。日本取引グループ用語解説より

しかし、ラッキーなことにM波化学は、当日値幅制限の高値である605円に買い気配のまま、張り付いて引けた。

昨日に続いて当選していたIPO銘柄、M波化学は寄り前の板状況から公募価格割れが濃厚だ。午前9時になり、やはり寄り付きから売り気配である。下値のめどは、証券会社がIPOをする際、引受価格がだいたいの目安になる。このM波化学の引受価格は550円である。

今日の深夜3時には米国の金融決定会合があり、議長の記者会見が予定されている。ダウ平均株価は史上最高値を更新していたが、昨年に起こった伝染病ショックで急落した。

また、日経225先物の証拠金も、日経平均が上昇するに従い必要な金額が高くなったのも一因である。

俺は16時前後から株に変わってFX、いわゆる外国為替証拠金取引を重点的に取引を始める。 以前は日経225先物が夜間取り引き(ナイトセッション)が始まり、頻繁にトレードしていたが、ここでも手法が定まらず手痛い損失を食らって一旦取引を控えていた。

テレビコマーシャルをゴールデンタイムに、次から次へと垂れ流せるわけだ。そんなことを言っている俺だが、先日、12億円の夢を追ってサッカーくじを懲りずに買ってしまった。理屈はわかっているのだが・・・・・。

当選しないことを納得させる言い訳は「夢を買う」である。1等が当たる確率は1,000万分の1、年末ジャンボだけは特別で1等が当たる確率は2,000万分の1です。このジャンボ宝くじの当たる確率は、サイコロを振って「1」の目が9回連続で出るようなものだそうだ。

俺がIPO投資を始めたのは4年くらい前のことで、俺の株歴の中では最近のことである。始めたころはアベノミクス効果で「当選すれば儲かる」投資法であったが、最近は人気銘柄以外はショボイ結果になっている。

俺がIPO投資を始めたのは4年くらい前のことで、俺の株歴の中では最近のことである。始めたころはアベノミクス効果で「当選すれば儲かる」投資法であったが、最近は人気銘柄以外はショボイ結果になっている。

これで私のIPO銘柄の保有が、水星不動産情報社が加わって5銘柄となった。

しかし、去年の暮から、利益になるかならないか微妙なIPO銘柄が多くなり、当選するのもそのような銘柄だけ。そのため初値で公募割れで、損失が嫌で売らずに持ち越す銘柄が増えてしまっている。  今回も持ち越して塩漬けになりそうだ。

 だが、俺は売らなかった。(手間ひまかけて、これだけかッ!)と怒りと欲望が湧いたためだ。  ー初値で売るー 俺はIPO銘柄が当選したときのルールとしている。

水星不動産の初値は公開価格より85円高く寄り付いたので、寄成(※寄り付きで成り行き注文すること)で売っていれば8,500円の利益となった。