小児医療は、面白い!?

私が知ろう小児医療守ろう子ども達の会を畳んで、それはコロナ禍であったこともあり大人のかかり方を知りたいという声やまた婦人科のかかり方を知りたいという声もいただきました。

そして、私もひと通り学びたい!と思ったのですが、いざ主催して動こうと思うと、どれもうまくいきません。どれも理由は様々なのですが、なんか動かない。

私が私個人として知りたい!という思いと、私が使命のように感じている小児医療の素晴らしさを伝えたい、は別物なのだと認識するに至りました。

私は大人や婦人科のかかり方は学べる場所で学び、皆さんにもどこで学べるかをお伝えします。

そして、やはり一周回って、小児医療が好きなんだなーと改めて思います。(周りにいる方はとっくに、知ってるか。。。?しかも、この一周回って、も結構何度かやっている。(笑))

小児医療現場にいるわけでもないのに、何がそんなに面白いのか、というと。

子どもが助かることが増えていくということがすごいなーーーと思うんです。
助かるだけじゃなくて、前ならこんな後遺症が残ってたのですが、こんなふうにしてみたらこんなふうになりました!という報告を学会で聴いていると、本当に感動してしまうんです。

なんと、進歩していることか、、、と。

昔はこれでは助からなかったというものが助かっていく、そして、QOLが上がっていくということが、私にはとても感動的に思えるんです。加えて、小児は未来、なんですものー

それでも残念ながら、ということももちろんたくさんあって、でもその命を無駄にしない、どうしたら助けられたのかと真摯に向き合っていたり、もっと子どもの負担がないようにするにはと考えられている姿勢には、本当に胸打たれます。

もう10年くらい前に、親しくしている小児科の先生が、はしか(麻疹)を実際に診ているのは、私たち(いま50代半ばくらい)くらいまで。もっと若い先生は診たことないのよー、とお話してくださったのもそういうものなのか、と驚いたのですが、その後、今では細菌性髄膜炎を診たことない医師が多いのよーと聞いて、それにも驚きました。

つい十数前までは、多くのお子さんが亡くなったり、後遺症が残ったりしてきたお話を実際に聴いていたのですから。。。(定期接種化に向けて懸命に動いてくださった保護者の方がいたからこそのいま。ありがとうございます。)

そして、こう聞きました。『病院で子どもが亡くなることが、本当に減った』と。

今回のコロナでも、3月初旬くらいに、感染症専門の医師に、『軽症の方々の不安が大きい。少しでもわかることを教えてほしい』とお伝えしたときに、『ない。まだわかることはない。』と言われたのですが、3月下旬→5月上旬→7月初旬→いま、とここまで4度、まとまった時間お話伺っていると、わかることが蓄積されてきている。ここまではわかってきたよ、というのが蓄積されてきている。あーすごいなーーー、と思うわけです。

最後、言うまでもないことですが、江戸時代は『命定め』と言われたはしか。もし、ご存知ない方がいたら(いないかな!?)と思ってシェアします。

接種の低下で世界で起きていること

はしかで14万人死亡(2018年)

現在の日本では98.5%接種が達成されているので、発生はとても少ないです。

はしか発生状況

接種率(平成30年度)

たぶん、私が歴史好きだということも大きいかなと思うんです。こういうのを読むと、本当にすごい、と震えてしまいます。医学の進歩の恩恵をまさに受けているなと感じます。

江戸時代に13回も大流行した『命定め』 犬公方・綱吉も”麻疹”で亡くなった

麻疹をナメるな!麻疹をナメるな!元号を七度も変え、幕末江戸で最大40万人が苦しんだ怖い病

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