背中を押してくれている、ひと言。

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今日の写真は今月に行われた東京ドームでのイベント風景。隠岐からは隠岐の蟹が販売され、離島キッチンのスタッフたちが離島をPRし続けてきた、と聞いた。昨日はその離島キッチンにて、日々とってもお世話になっている関係者の皆さまと会議を兼ねた夕食。

東京へ来て、隠岐の話をしながら、全国の離島の食材を食べ、島のお酒を頂く。離島へ少なからずの想いをもって働いてくれているスタッフがこちらの会話の合間に、丁寧に、そして控えめに食材を島の紹介を挟んでくれる。見渡せば、いつの間にか1階も2階も座席はほぼ満席で、たくさんの方が島の食材を当たり前に食べて笑顔でいてくださっている。全国4店舗で言えば年間で言うと数万人、という方にこの体験をして頂けている。

お店を後にしながら、10年前に「お客様が少ない冬の隠岐で待っているくらいならば、こちらが島の食材を持って島の外へ!」と意気込んで「行商」を始めて気づけば10年。今思えば、あのとき僕が上司だったら、いろいろ気になっていたんだろうなぁ、と思う。どんな事業計画なのか、何が狙いなのか、誰がターゲットなのか。そもそも本当にやる意義は何なのか。

でも、僕らの上司は喜んで、むしろ前のめりに「やってみよう」と押し出してくれた。あの時は当たり前になってしまっていたけれども、あのひと押しがなければ、昨夜の満席の笑顔は創られなかったのかもしれない。

あれから僕らも現場からは離れてしまって、運営するスタッフの多くが入れ替わり続けているけれど、島の魅力を発信したい、この気持ちは変わっていないはず。それがいちお客さんとして実感できて改めて幸せな夜だった。

年を経て、自分の立場も役割も変わる中であの時言ってもらった「やってみよう」というひと押しを、次は僕が言えているように、在り続けたい。そう、前を向かせて頂いた気持ちが良い夜だった。

写真:太田章彦

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