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Entôにとって、島の夏。

毎日いるEntôのロビーから少し下をのぞくと毎日のように海の色が変わっていく。この時期の海を見ると、Entôの新棟が建つ前の旧館の名前が「緑水」だったことを思い出す。島に移り住んだときに「緑水」がこの眼前の風景を表している言葉だとは思わなかったし、海のことをこんな呼び方をしているなんて思わなかった。

以前に、海士のアイデンティティは海じゃなくて水なんだと思う。と話していた記憶があるけれども、長年住んでなお、そう思う。僕の勝手な想像だけれども、やっぱりカルデラとなっているこの海には海藻が茂って、南国とは違う色を醸し出すからこそ、サザエが隠れ、鮑が隠れる。そんな海の幸に海藻を今日もEntôダイニングでゲストと共に味わってきた。

海で見る風景をまるごと味わえる喜び。季節が変わると食べられない、という旬。僕たちが食を通じて、景色を通じて、そして何よりも対話を通じて伝えたいことって、きっとこんなシンプルなことなんだと思う。

今日は、ご馳走の後にはゲストと共に二次会会場は屋外の焚火を囲んだ星空Bar。天体望遠鏡をのぞくとシニアのゲストも、お子様のゲストもみんなが同じように無心になってのぞきこむ。こんなシーンをずっと夢見てきたし、それが現実となって毎日味わえている。

毎日変わり続けることを実感するからこそ、新鮮でいられる続ける。そんなアンテナを張り続けたいと、じんわりと想う。

写真:太田章彦

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