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TV「未来をつくる島ホテル」をご覧頂きました皆様へ。

島根県に浮かぶ隠岐諸島、海士町(あまちょう、と読みます!)にある泊まれるジオ拠点施設「Entô」を経営しております、青山敦士と申します。この度は、第31回JNN企画大賞 『未来をつくる島ホテル』をご覧いただき、Entôや海士町へのご興味・ご関心をお持ちいただき、誠にありがとうございます。せっかくのこの機会を通じて、よりこの島のことや、Entôのことを知って頂けると、とっても嬉しいです。

※TVerにて1週間見逃し配信があります。ぜひご覧ください。https://tver.jp/feature/f0095289

今回のテレビ取材について

今回の「未来をつくる島ホテル」企画・製作は全て地元ローカルのテレビ局「山陰放送(BSS)」さん。そしてディレクターの八幡さんの想いと関係者の皆さまのご協力で実現された番組です。

初めての出逢いは恐らく2年前くらい…?出逢った当初から「この島の成功事例ではなくて、挑戦していくプロセスそのものをまとめていくことが、今の地方創生の流れにとって価値あることになるはずだ」という熱いプレゼンをいただき、気づけば長くて濃いお付き合いになり、今日に至りました。改めて感慨深いです。

そして、今回の一番のサプライズとなった旅人、松本潤くんとの11年ぶりの再会も八幡さんが実現してくれました。まだ番組を見る前にこの投稿を書いているので、どんな内容になったのかわかりませんが、この島の挑戦を、島の内外の関係者の本当にたくさんの想いを込めたこのEntôで、象徴的に彼にこうして体感してもらえたこと。本当に稀有な時間を過ごさせて頂きました。
https://www.bss.jp/tv/shimahotel/

海士町、Entôとは

改めてこの海士町、という島のこと、Entôのことを紹介させてください。日本海に浮かぶ隠岐諸島の1つ、中ノ島という島がまるまる海士町という町になっていて、人口は約2300人弱。東西に約10km、南北に20kmほどの大きさです。教育の取組や若いUIターン者が多い島としても扱ってもらうことが増えています。本州の港(島根県、鳥取県に1つずつ港があります)からフェリーで約3時間。高速船だと2時間。伊丹空港や出雲空港からお隣の島にある隠岐空港までは飛行機で1時間もかからずわたって来れる場所です。

そんな海士町には、元々ホテルが1つ、めちゃくちゃ魅力的な島宿・民宿・旅館が数軒あって、私自身は元々そういった小さな宿のお手伝いをさせて頂いていました。(島の幸をたらふく食べられる宿、全国のアーティストが訪れ続けている宿、島の民謡や自給自足の食事を楽しめる宿などなど!

そんな中で6年ほど前から改修の計画があがり、ブランド名も変えて、ソフト面・ハード面共に全面的にリニューアルを実施して生まれたのが「Entô」です。このEntôの誕生に際して、単なるホテルではなく隠岐諸島全体が選ばれている「ユネスコ世界ジオパーク」の拠点施設としての機能も併設することがこのEntôにおける最大の特徴にもなりました。

拠点施設といっても説明的な展示物などが数多く並ぶのではなく、この施設から見える風景そのもの、滞在中に出逢えるこの島の営みや風土を身体全体で体感してもらうこと。「地球に、ぽつん。」というテーマで等身大の自分に出逢ってもらうことを大切にしてきました。

泊まれるジオ拠点施設「Entô」
〒684-0404 島根県隠岐郡海士町大字福井1375-1
https://ento-oki.jp/
instagram: @ento_oki
Twitter: @Ento_oki


今回の撮影や再会を通じて

今回始めてテレビ制作の方々に1年間弱密着して頂く、という経験をさせて頂きました。自分のスケジュールも全て見て頂きながら合間合間でご連絡を頂きながら、こちらのかなり失礼な対応も多かったはずですが、それでも信念をもたれて追い続けてくださったこと、嬉しい場面でも悲しい場面でも怒っている場面でもこちらを慮りながらも、それでも記録するということの覚悟を感じることができました。

そして、今回の松本潤さんという旅人がこの島を再び訪れてくれたこと。11年前を知ったうえで、お互いのプロセスに対して本当にリスペクトをもって語り合えたこと。そのうえでお互いの未来を語り合えたことは誇りとなる、原動力となる時間でした。彼のような旅人にこそこの「ないものはない」という島の時間を過ごしてもらいたかったし、そしてきっとそれが実現できたんじゃないかと思っています。

思えば11年前にはお互い20代。当時、観光協会職員だった自分も、大きな大きな舞台演出を1から自ら創り上げている彼も、フィールドが違うだけで熱量も挑戦の想いも似た部分があるんだと知れた機会でした。変な特別扱いはしないでくれ、とあの時も言われたなぁ、というのが印象的です。

そして、今回。テレビの取材、ということや企画的なこと、カメラが回っていても回っていなくても、この島の営みや風土、歴史とこれから挑もうとする未来に最大限のリスペクトをもって聞いてくれたこと。「ないものはない」というこの島の価値観を強く共感をもって語り合えたことが、本当に印象的でした。一期一会でもあるものでもあるし、10年後とは言わずに再会できる時だってあるかもしれない。そんな関係性をこれからも大切にしていきたいです。


関わってみたい、働いてみたい、島で暮らしに興味をもってくださった方へ

今回の番組を知って見て頂いて、もしこのEntôや海士町での仕事や暮らしに興味をもってくださった方がいらっしゃれば、良きご縁になるととても嬉しく思っています。このEntôにおいても一緒に働いてくださる方を募集していますし、それ以外でも様々なかかわり方を増やせるととても嬉しく思います。

☞一緒に働きたいと思ってくださった方へ
●フードディレクター 島の生産者の方とゲストをつなぐフードディレクターを募集しています。
https://www.wantedly.com/projects/826664


●Entô企画運営メンバー Entôの中心メンバーとして、宿泊体験の創出に携わっていただきます。
https://www.wantedly.com/projects/826664


●クリンネススタッフ ホテルの根幹となるクリンネスマネジメントを募集しています。
https://www.wantedly.com/projects/829310


●株式会社海士の経理・総務スタッフを募集しています。 https://www.wantedly.com/projects/829458


●長期(6ヶ月以上)働ける有償インターンを募集しています。 https://www.wantedly.com/projects/829519


☞直接のお申込みや、今すぐじゃないけれども情報は知っておきたいな、という方へ
wantedlyからのご応募が難しい方や、今すぐは難しいけれども今後募集の情報を知っておきたいという方や、副業としてのかかわり方、インターンの情報など情報を知っておきたい、という方はぜひこちらのフォームにご登録ください。

☞海士町への暮らしに興味がわいた方へ
この島ではキャンプ採用をはじめ、多様なかかわり方で関わってくださる方を募集しています。ぜひ下記の参考ページをご覧ください。


最後に。

この長文のエントリーを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この度のこの機会は自分にとっても、このEntôにとっても、本当に大きな出来事だったのだと感じています。でも、それはこの島が何十年と積み上げてきた風土と、そして挑戦と交流の歴史のうえにあったことなのだと、強く強く実感させて頂きました。

立場と経緯上、私がフォーカスされるような取り上げ方をしていただきましたが、実際にはこのチャレンジの背景には、数えきれない島民・スタッフの方々の苦悩と葛藤、怒りや悲しみもあった場面を経て、そのうえでもなお、ご協力・ご支援を頂いたプロセスがありました。感謝しても感謝しきれません。本当に、関係してくださったすべての皆さまへ、改めてありがとうございました。

おかげさまで開業して約半年間。Entôはますますのチャレンジを続けます。全国的には難しい局面や、交流や観光といった側面では難しい時期が続きますが、海士町・隠岐全域であらゆる挑戦やワクワクが続く1年になると信じています。ぜひ、皆さま島に遊びに来てみてください。

最後に。約1年間にわたって製作を続けてくださった山陰放送の皆さま。そしてディレクターの八幡さんに、心からの感謝と敬意を。素晴らしい機会を創ってくださったこと、本当にありがとうございました。

Entô 代表 青山敦士

カバー写真:太田章彦


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