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愛にできることはまだあるかい

愛にできることとはなんだろうか


『「愛」は世界を救う』

そんな言葉を耳にするようになったのは一体いつからだろう?

この世界では「愛」というものの素晴らしさがもてはやされる。

日々、恋愛、友愛、家族愛、様々な愛の形がメディアに取り上げられる。
貧しい中でも支え合う家族の姿を見て、また難病を抱える相手を想い続ける恋人の姿を見て、私たちはそこで紡がれるやり取りを「愛」と呼び、その素晴らしさや美しさに驚き感動する。


しかし、「愛」は本当に素晴らしいものなのだろうか。
貧しい中で支えあうその家族の姿を、難病の中それでも諦めずに向き合う2人の関係を『「愛」故に』とわかったふりをして自分が感動するための材料にしてはいないだろうか?

他にも虐待をする家族を見てあなたが『「愛」が足りないからだ』と言うならば、それはその奥にある問題から目を背ける理由にしているということにならないだろうか?

愛はしがらみにもなる。愛は押し付けにもなる。


『それは「愛」だから』と言ったあなたの言葉はもしかすると、
『私にとって「他人事」だから』という言葉に翻訳できるのかもしれない。

愛とは一体何なのだろうか。
愛にできることとはなんだろうか。
今一度、愛を考える必要があると思う。

愛にできることはまだあるだろうか

表があれば裏がある。毒は薬になるし、薬は毒にもなる。
この世界には絶対に正しいものなんてないのかもしれない。
そして愛もまたそういうものなのかもしれない。
愛は素晴らしいといえば嘘になるし、素晴らしくないといっても嘘になる。

そうはいっても、私たちはきっと愛なしでは生きていくことはできないだろう。

愛は人と人が関わるその間に生まれ出るものだ。
人は人と関わらずに生きていくことはできないとするならば、
その間にある愛もなくてはならないものになるだろう。


では、私たちは「愛」とどう向き合っていけば良いのだろうか。人を縛りつけてしまうかもしれない、人に価値観を押し付けてしまうかもしれないそれをどう他者との間に築けば良いのだろうか。

もしかしたら向き合い続けるということそのものが「愛」なのかもしれない。目の前にいるその人との間にある「愛」を「自分事」として考え続けていくこと。「愛」とはそうした営みの先にあり続けるものではないだろうか。

「愛にできることはまだあるだろうか」

今回の企画が、そう考えるきっかけになるのならばとても嬉しいと思う。

早稲田祭にて「愛」にまつわる企画を行います!!

ここまで読んでいただきありがとうございました!!
僕の所属している早稲田大学教育学部菊地ゼミナールでは、毎年教育社会学にまつわるテーマを用いてワークショップを実施しています。
今回の企画テーマは「愛」、「愛にできることはまだあるかい?」と表して企画を行います。ぜひ早稲田祭に行くついでに立ち寄ってみていただけると嬉しいです!!

※情報わかり次第随時追加していきます!!

企画その1:愛 think so 

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TVをつけると最近よく観る虐待のニュース。

「『愛』がないから」

それだけでその現実、切り捨ててしまっていませんか?

今まで聞き飽きるほど聞いてきた『愛』、それってみんなが語るほど素晴らしいものなのでしょうか?あなたのいるその場所はほんとに愛があると言い切れますか?

『愛 think so』では、児童相談所の職員として子どもにとって一番愛のある環境はなにかを探ってゆきます。謎に満ちた『愛』の正体がわかっちゃうかも?

企画その2:Family heart

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「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私は、あなたと結婚したいのです」


なんて言葉がバズったのも記憶に新しいのではないでしょうか。
愛に対する価値観が多様化する中で、愛するあの人との関係性をどうしていくのか、悩みどころです。
今回は様々な立場の人から寄せられる結婚・家族に関する悩みに関して相談役として回答して行ってもらいます。悩みに答えていく中であなたの価値観も明らかになってくるかも??

開催会場・日時等

開催日:11月3日(日曜)

タイムライン:
1部 11:00〜12:00 愛 think so
2部 12:30〜13:30 Family heart
3部 14:00〜15:00 愛 think so
4部 15:30〜16:30 Family heart

会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館203教室
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 早稲田大学早稲田キャンパス

参加費:無料

主催:早稲田大学教育学部菊地ゼミナール


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