大塚国際美術館に行ってきました

エル・グレコ 祭壇衝立復元

徳島県鳴門市 大塚国際美術館に行ってきました。
陶板複製画を中心とした美術館です。

もともとあまり滞在予定時間も短めで、同行者もガス欠でルネサンス期あたりまでくらいで退散となってしまいました。
大体半分くらいでしょうか、もう少し現代美術の作品も見てみたかったですが、オリンピア・キュクロスが好きな私は水瓶の展開図など、ギリシャ神話辺りの展示は興味深く見れました。

個人的に感銘を受けたのはモザイク画、あとは写真のエル・グレコの作品です。どれも美しいと感じました。

ところで、実際に見てみると何とも違和感があるのがイエス・キリストと受胎告知です。
教科書なりメディアで紹介される作品って大体ダヴィンチなんですが、別にダヴィンチだけではなく様々な画家がテーマにしているものなんで、こういう画家にフォーカスを当てていない作品群を見るのはあまりなかったです。
で、見比べてみた感想ですが、「とりあえずイエス書いておけばウケるだろ」みたいな気持ちで書いたような作品が混ざってるんじゃないの?というものです。
なんででしょうね?あれも個性、これも個性では片づけられない信仰心の薄さみたいなものが透けるのは?
あと受胎告知は時代背景的に大人(教会)の事情があったのはわかりますが、解釈がブレすぎですよね。
イエス本人や、イエスの受難とかは絵面はともかくあまり独特の解釈みたいなものが見受けられないんですが、受胎告知はマリアが塩対応だったり、マジかよみたいにしたり誰かのディレクション入りすぎなんじゃないかなと思います。

もう一つは天使の描き方で、ミハイルが天使と竜のサタンを槍で狩っているのを見てパブロ?がドン引きしている絵ではもう少し天使が大人っぽく無表情なんですが、ルネサンス期の作品はほぼ天使の表現ははっきり子供でかつ感情が表情に浮かんでいるのは当時のはやりなんでしょうかね?

ともあれ、また機会があれば行ってみたいものです。

それと冒頭で挙げたオリンピア・キュクロスはこちらなんですが、同作者の某風呂漫画とプロットがほぼ焼きまわしですが、なかなかどうして引き込まれる話です。


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