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自分とチームの成長を加速させる秘訣

管理者になると、様々な課題を抱きながらも時間に追われ、思うように部下の育成ができない、そもそもの課題が何かわからなくなってしまうといったことはありませんか?
本編ではリフレクションと対話を活用した方法を用いて、自分、そして組織の成長を加速するためのポイントをお伝えします。

参照はページ下をご覧ください。

リフレクション(Reflection)とは・・・
自分の内面を客観的、批判的に振り返る行為。リフレクションの目的はあらゆる経験から学び、未来に生かすことである。

今回は、リフレクションの基本となる5つのメソッドをご紹介します。


◾️動機の源を知って、自分の軸を作る

動機の源は、「なぜ楽しいのか」「何をしたら嬉しいのか」そうした感情が生まれる理由を表します。
医療職は職種(看護師、理学療法士、介護士など)でまとめられることが多いですが、同じ職種でも仕事へのやりがいや喜びを感じていることがみんな同じとは限りません。

この動機の源を知ることは、人柄や魅力の源泉であり、あなたに人がついてくるようになる、つまりリーダダーシップを磨くことができるということ。

<work1>
最も大切だと思う言葉を以下から選んでください。(単略化)
働きやすい環境/影響力/自己理解/チームワーク/育成/成長・・・

(意見)どのキーワードを選びましたか?
(経験)このキーワードを大切だと思った経験はどのようなものですか?
(感情)どのような気持ちでしたか?
(価値観)そこから見えてくるあなたを突き動かす大切な価値観は何ですか?

実際にこのワークは複数人で実践することを推奨されておりますが、改めて実践する時間が取りにくい場合は、こうした視点でコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか?

今までの経歴や、年齢、個々の背景から見えてくる考え方や価値観を知ることで、その人の魅力を引き出すことができるかもしれません。

腹が立っている時や怒っている時はポジティブな感情の時よりも、「自分が大切にしている価値観」を見つけることができます。少し息を吸って、なぜ怒っているのか?を追求することで新たな気づきが生まれてくるでしょう。

メソッド1
メタ認知力(認知していることを認知する)を高めて自分を知る(大切な価値観を知ること)


リフレクションと反省の違い

リフレクションと反省はどちらも過去の経験を振り返る行為です。しかし行う目的が異なります。

反省:マイナスの視点で、できなかったこと、直さなければいけないことなど悔いること。自分の経験を否定されているような気持ちになりやすい。

リフレクション:経験からの学びを未来に繋げること。成功しても失敗しても、経験したからこそ知っていることがある、経験を知恵に変えることができる、という信念がある。

ここで大切なのは、マイナスな経験を「できない」と捉えるか、「これからできるようになる」と可能性に向けることができるかどうかです。

ポジティブに捉えるというと、感情的な面で難しさを感じる方もいるかと思いますが、感情をコントロールするのではなく、あくまで客観的に物事を捉えられるかどうかが鍵になるでしょう。

メソッド2
ビジョンを形成する
(病院、施設のビジョンの浸透は、施設起点でスタートするが、実際はスタッフ一人一人のビジョンに支えられ、具現化されていくもの。一人一人のビジョンを見つけるためには、個々がリフレクションをし、なぜこの仕事をするのか?を説明できるようにすることが重要)

メソッド3
経験から学ぶ(質の良いリフレクションを繰り返す)


対話

対話とは、コミュニケーションの手段と捉えがちですが、自己をリフレクションし、評価判断を保留にして、他者と共感する聴き方と話し方です。

対話を通して、思考を深める、多面的・多角的に物事を眺めてみるということは学びの基本動作。

1人の人間がすでに知っている知識やものの見方で答えを出すのは極めて難しいでしょう。対話は自分の内面を客観視するリフレクションのいい機会であり、自分以外のもののの見方を知ることで、思考の柔軟性と創造性を高めることができます。

リフレクションで自分の内面について知る、そして対話で他者の思考を取り入れることで、得た学びを自分のものにすることが可能となります。

メソッド4
多様な世界から学ぶ


■経験から学んだことを手放すアンラーン(Unlearn)

自分以外の人の意見を取り入れられるようになったら、最後は経験を通して学んだことを手放す力が必要になります。

時代の変化とともに知識が古くなるのと同じように、自分が学んだことが正しいという概念により前進するための障害となることがあります。

取り組んでいる中でなかなかうまく行かない場合は、違うやり方を試す前に、自分のものの見方に問題がないかを考えてみましょう。

この時に大切なポイントは、過去の成功体験を残したまま、「ものの見方」だけアンラーンすることです。手に入れた新しいものの見方が自分と一体化しているか、リフレクションを通してメタ認知することで、始めに行った自分の大切にしている価値観に紐づいた思考を手に入れることが可能になります。

メソッド5
アンラーンのためのリフレクションを実施する



リフレクションの基本についてご紹介しましたが、忙しい中で見えなくなってしまっているご自身の大切な価値観を見つめ直すことはできましたか?
管理者の価値観は組織の価値観にも影響します。

何に時間を割くか、そのタイミングがきた時にこのリフレクションという方法を思い出してみてください。
きっと組織を成長させるためのポイントが隠されています。

弊社のALOLINKでは、常に施設の理念やチームのビジョンを可視化し定期的な見直しをしていくことで組織への浸透を試みています。
ぜひご覧ください。



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