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【ことばの肖像画】〜Ai+Kotoba Creation〜

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愛とことばで描く “たましいの肖像画” じぶんに問いかける。誰かとことばを交わす。物語という名のカタチにする。《Ai+Kotoba Creation》は、“ほんとうのあなた” … もっと読む
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わたしは光となって わたしは母となって

わたしは光となって わたしは母となって

冷たく かたい蕾の中で
冬に 閉ざされている 花弁
自分が 誰なのかも わからずに

わたしは 雨となって
震える葉を 濡らそう

やがて 春が来て
いのちは 漲り 堪えきれずに 花開く
世界を彩る 悦びに 震えながら

嵐の夜に 生まれ出て
荒ぶる雲に 囚われた 満月
その輝きで 誰を包むことも 叶わずに

わたしは 風になって
鈍色の雲を 晴らそう

裸になった 月は 微笑んで
月光の竪琴で

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聖母と侍とサルサとブルースと

聖母と侍とサルサとブルースと

荒野に 聖母 一人

天の果てを 憂い
白い腕を 広げる 

その声が 紡ぐは
子守唄か 鎮魂歌か

雪原に 侍 一人

地の果てを 睨み 
銀の刀を 抜く

その切っ先に 滴るは
血か 涙か

荒野に 風が通る
縛るんじゃ ない
抱きしめる ために
この腕は ある

雪原に 風が舞う
斬るためじゃ ない
守るために
この刀は ある

言い訳という名の 暴力で
タテマエという名の 狼藉で

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天使の鈴

天使の鈴

眠り続けてたんだ
まっくら闇の中で ずっと
 
なにも 見えない 
なにも 聞こえない

ここは どこなのか
自分は 誰なのか
すっかり 忘れてしまった

りんりん りりりん

聞こえたんだ
ある日 その音
きみの声

りんりん りりりん

凍てついていた 躰が
呼び醒まされて

見上げると
またたく 無数の 星たち

闇の中でさえ
ただ 輝いて

閉ざされていた この目に
光を 映して

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ママの幸せ地図

ママの幸せ地図

描いた未来が
ここにある ハズなのに

朝から バタバタ
ため息ついて 呟いてる

「わたしの幸せ、どこにある?」

イライラ ガミガミ つい怒鳴っちゃう
疲れて本日 インスタントラーメン

だけど やっぱり ママってすごい

抱っこしながら 掃除洗濯
睡眠不足で お料理お仕事
子どものためなら 命をかけて飛んでいく

ママの笑顔は 
アマテラス おうちの太陽

だから扉開いて ここにおいでよ

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アラブレ・カタブラ

アラブレ・カタブラ

制服で包んだって 隠せやしない
きみの 大いなる 混沌

嗤え 蟲たちの 阿鼻叫喚
詠え 魂どもの 狂喜乱舞

呼び醒ませ 荒ぶる女神
天女の羽衣 引きちぎって
ハダカで 世界に Dive

スーツで覆ったって 誤魔化せやしない
きみの たぎる 情熱

揺るがせ 五臓六腑 肉体の門
天照らせ 森羅万象 御霊の社

呼び醒ませ 荒ぶる女神
天空の剣 投げ捨てて
ハダカの いのちと Drive

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何が起きるなんてわからないこの世界で 最高のわたしを生きるためのただひとつの魔法。

何が起きるなんてわからないこの世界で 最高のわたしを生きるためのただひとつの魔法。

もう 二度と
笑うことなんてないって
思ってた

生きてるっていったって
ただ
息を してるだけで

いつ 消えたっていい
消えてしまえば
もう一度 あの子に 逢える

氷の下で 眠り続ける
凍てついた こころ

もう 何も 聴こえない
聴きたくないの

耳を塞いだ そのとき
降りてきた あの声

「ママ、笑って」

それは 音楽
わたしのこころを
溶かすための

くちびるの端を
少しだけ 上げて

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