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世界の始まりと終わりの螺旋を描く本
夜の橋をそのひとと渡っている。
向こう岸を仰ぐと
空を覆うほどに巨大な金色の土星と
青光りするメタリックな地球が浮かんでいる。
世界の終わりか始まりを見たかのように
興奮して隣のひとを振りかえると
「あれは、バルーンだよ。
あの街のカジノのが空に浮かべてるんだ」
そのひとはとても背が高くて
顔を埋めると胸にも届かなくて
それがおかしくてわたしは
エレベーターの中で何度も
彼の腰に腕を回
夜の橋をそのひとと渡っている。
向こう岸を仰ぐと
空を覆うほどに巨大な金色の土星と
青光りするメタリックな地球が浮かんでいる。
世界の終わりか始まりを見たかのように
興奮して隣のひとを振りかえると
「あれは、バルーンだよ。
あの街のカジノのが空に浮かべてるんだ」
そのひとはとても背が高くて
顔を埋めると胸にも届かなくて
それがおかしくてわたしは
エレベーターの中で何度も
彼の腰に腕を回