全てはデザインの対象(川上元美さん)

武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第4回(2020年6月8日)

デザイン界の巨匠、川上元美さんのご講演に参加させて頂きました。今日のご講演の中では、数多くの世界的に有名な川上さんの名作(芸術品)を拝見させて頂き、創作活動に関わる貴重な解説やエピソードを拝聴する事ができました。

川上元美さん 日本のデザイナー。川上デザインルーム代表。東京藝術大学、金沢美術工芸大学、神戸芸術工科大学などの客員教授を歴任。多摩美術大学 美術学部環境デザイン学科客員教授。GENOVA家具展金賞(イタリア)、アメリカ建築家協会主催インターナショナル・チェア・デザインコンペティション1席(USA)、iFデザイン賞など国内外の賞を多数受賞。

 出典: ウィキペディア(Wikipedia)

”全てはデザインの対象”

川上様の目に止まれば、全てはデザインになってしまう。まさに巨匠ならではの名言です。川上さんは少年のような眼差しを持たれた方で、ご年齢とは思えないエネルギッシュでパワフルな方でした。また笑顔が大変素敵な方で、リアルに川上さんのお人柄にも触れる事ができた貴重な会だったと思います。以下、ご講演の中で自分自身が特に感銘したポイントをレポート致します。

”自分の手を動かすこと”

今年の春から私はムサビの大学院に置いて、サービスデザイン、デザイン思考を学んでおります。現在履修中のプロトタイピング:自分の手を動かし、創りながら思考を繰り返す、プロトタイピングを繰り返す事で次のステップのヒントを得ていく・・・まさに川上さんが言われる“自分の手を動かす”ことの意味、モノを創っていく過程について、クラスでの学びを整理する機会でもありました。私はいわゆるビジネスマンですが、よく先輩から、ビジネスにとって大切な要素は「現場・現物・実物」と新入社員の頃から耳にタコができるまで言われたものです。デザインを学ぶのはムサビに入学したからではありますが、デザインとビジネスの類似性が深くつながりました!!

”多様な経験を積むこと”

これまでの作品のご解説に加えて、川上様からは学生に対する貴重なアドバイスも頂きました。

多様な経験を若いうちからいろいろと積むと良いこと。一つの専門領域だけでなく、いろいろな学問、学部を経験すること。脇道を経験するのもよい。むしろ脇道からいろいろな学び、経験値が高まるお話を拝聴致しました。

ビジネスマンとしてムサビの大学院で学ぶことの意義、モチベーションアップにつながりました。

この様な貴重な機会を提供頂き、感謝申し上げます。有難うございました。