#6 恋に恋するなんちゃら

最初に自分が恋愛に夢みがちなことを自覚したのは、大学入学当初、たぶん大学サークルで誰かの恋愛語りが笑い者にされていたのを見ていたたまれなくなったときだった。
『「シンデレラ症候群」はやばいわwww』
そんな揶揄があったことくらいしか話の内容は覚えてないのに、冷水を浴びせられた気分だったことは覚えている。飛躍して、恋愛を語ることは病気で、笑われるようなことなのだという刷り込みだけ残った。大学デビュー失敗の原因である(他にも色々あるだろうけど)。

シンデレラ症候群とは、王子様が迎えにきてくれるという幻想をいくつになっても持ち続けることらしい。調べてみると、単なる揶揄ではなく本当に心の病気だった。当時18歳、まだ幻想もっててもいい歳だったなと思うし、「症候群」と言えるほど病的な幻想でもなかった。女子校出身者が共学にちょっと夢見て何が悪いのだ。
が、臆病な18歳のわたしは恋愛脳をひた隠しにするようになった。

おもしろいのは、恋愛を笑う先輩ほどちゃっかり彼女がいたことだ。昨日まで友だち、先輩後輩だった男女が今日は恋人になってる。一体どういうルールなんだろう。最終的には色々考えるのが面倒で、恋愛とかいいや、となってしまった。そこからはいかに恋愛を匂わせずに男性とうまく付き合えるかがわたしのテーマになっていた。

これはなかなか難しい。恋愛の端緒と友情の端緒は同じだからだ。結局、仲良くなるためにもご飯に行ったりしないとダメなのだ。わたしは友人に親愛の証として誕生日プレゼントを贈ることを習慣にしていたが、友だちという認識の男性に対してはプレゼントをあげることができなかった。特別な意味が加わってしまうのが怖かった。


今更恋愛しなきゃと焦ることもないと思っているが、「結婚どうするの?」と親から圧をかけられたときの答えは「ご縁があれば」で、結局わたしは今もシンデレラ症候群予備軍なのかもしれない。そのうち結婚相手が現れる、そんな楽観から出る言葉だ。
だが、恋愛経験値0の人間は急に結婚なんてできるんだろうか。無理では?

サークルでおしゃれ映画とカテゴライズされてやっぱり冷やかしの対象になっていたのが「アメリ」だ(捻くれ者の多いサークルだったのもある。逆に人気だったのが(500)日のサマーってことからも分かる)。
わたしは結構好きだった。18歳のときはアメリに感情移入できたが、今はガラス男と自分を重ねてしまう。「アメリ」は、わたしにとって、歳を取ると心が脆くなるということを伝える、せつない映画になってしまった。


そんなことを考え始めたのは、今朝の夢が稀に見る甘酸っぱさだったからだ。目が醒めた途端に、わたし、まだシンデレラ願望持ってるんだ、という絶望感だけを残していくような夢だった。
たしかに、ホテルはロイヤルなところを選んでしまうし、イギリスの古城とか心惹かれてしまう。ロックハート城のプリンセス体験は結構やってみたい。
ま、誰にも迷惑かけてないし、シンデレラ症候群予備軍でもいいか。


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朝、起床したことをnoteで報告します。♯毎日noteを目指すつもりです^^どうしても朝早く起きれないので、note更新を早起きの動機付けにしようと思いました。果たして早起きできるのか、更新を生温かく見守ってください。