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【平沢進】LIVE SOLAR RAY 2日目(2001.11.11.SUN つくば科学万博記念公園)

※写真はイメージです。ライブ概要は前日の改訂レポ(感想)をご覧ください。どんな曲やって何が起きたか見たい人は、回れ右してDVDを!

私たちはミセモノです

明けて翌日。きらめく太陽!見事な青空!
昨日の出来事は夢(悪夢)だったのではないかと思いながら、再びつくばバスセンターへ。本日の送迎バスは「Hirasawa Energy Works御一行様」。クレームでも入れたんですかw。(バスによって異なったのかもです)

ちなみに入場特典とFC会員特典は下記の通り。

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そして会場は、昨日とはうって変わって一般市民が多く、おじいちゃんと孫が一輪車の練習をしてたり、ひなたぼっこや散歩の人々。
犬連れ、子連れ、夫婦連れ。その幸せなひと時に突如として現れた謎の特設舞台。太陽光パネルの下には得体の知れない機材群。そして皆一様にヘッドホンを付けた、やけに黒い服装が多い群集。以上、お察しください。

遠巻きに見る人々、とりあえず近寄ってみる子ども、異常な関心を示す犬。特に柵などがある訳では無いので、本番中も部外者が入って来ないように広い場内を、それこそ走り回って制止するスタッフ…。

もうお気づきでしょう、我々込みで見世物だったのです。

つくばの野原ですべての骨となり

機材などは前日と同じでしたが、ステージ後方にあった階段が前方に設置。
えっ、降りてくる?まさかね?これは我々も芝生にダイブでは?(大怪我)等と思って居ると、下手側のすり鉢のフチに停めてあったワゴン車から平沢さんが登場。

燦燦と照る太陽。
青々とした高い空。
黄金に萌えるイチョウ並木。
緑と黄色がどこまでも続く芝生。

その中を急にワゴン車から出てくる、足首がシュッとしたタイプのパンツはいてる黒服のおじさん想像してくださいよ。

腹が痛くなるぐらい笑いましたが、そんな色とりどりの光景は、マシンが落ちていたおかげで2度も観るハメに。マシン再起動の時間稼ぎとショーアップの為、突風のワゴン車はぐるりとフチ沿いを周回。やめてお腹痛いw

ステージ前に移動された階段を昇って始まったライブは、初手からワイヤレスギター炸裂!カメラが居ない本日も、ステージと客席の間は昨日と同じ間合いが取られていたので、ケチだなーと思っていたのですが、何と平沢さんが階段を再び降りてきて、芝生の上で!デストロイギターを!!

燦燦と照る太陽。
青々とした高い空。
黄金に萌えるイチョウ並木。
緑と黄色がどこまでも続く芝生。

その中でギターを芝生に叩きつけ蹴り上げる、足首がシュッとしたタイプのパンツはいてる黒服のおじさん想像してくださいよ。

ラストはギターを弾いたまま蹴り上げ半回転ターン!
しかし芝生で革靴だっただけに、どうにも足が滑った感が否めずw

こんなのこの先2度と観られないだろうなぁ…と思ってましたが、芝生じゃないとはいえ面白デストロイがその後何度も見続けられるということを、当時はまだ知る由もないのです。
ちなみにこの当時平沢さん、47歳です。めちゃめちゃ若くね…(詭弁)

なお、このワイヤレスギターが我々の充電した電池で演奏、舞台後方のギターシンセサイザーのほうを奈良の小学校チームが、授業の一貫で充電した電池のみで演奏、でした。なんという英才教育よ。

Miburi死す

ライブではミブリが使用されていましたが、MCではその開発プロジェクトが遂に解散した話など。センサーが消耗品(半身で1万5千円)なので、少なくとも2004年以降はもう使用してない気がしますね…

画像2 و( 'ω' )ノ

ミブリは、発想の起源は1970年代末にまで溯り(!)、そこからプロジェクトが立ち上がり、1995年にようやく商品として発売されたヤマハ渾身の楽器でした。東海楽器…コモドール…平沢さんが関わった企業ないしブランドは必ず消失する運命にあるというのが、まだ定説だった頃なので、ミブリも無事その餌食に…浜松に向かってハンズフリー合掌。

空が晴れる日に

開演直後にマシンが落ちたのもそうでしたが、ミブリも最初音が出なかったり、途中でダイナモシンセサイザーも不調になったり、ラジオも何度か音が消えてしまったりと、本日はトラブル多し。平沢さんの歌声も小さかったり、ステージと観客とのコンディションが前日と全く逆だったのも印象的でした。

とはいえ、開演時に我々の真上ほどにあった太陽も、ステージが終わりに近づくにつれて、後ろへ後ろへ(平沢さんの正面へ)と行き、そして夕日に。これは本当に美しかったです。

自分たちの影がステージの下に向かってすーっと伸びて、イチョウ並木は金色に輝いている、そんな光景の中で平沢さんが賢者のプロペラを

「黄金はここに在りて」

と歌う。
この景色は今でも忘れていません。

アンコール

太陽もすり鉢のフチに沈んだアンコールラストは「広場で2」。
合間にぶちぶち聴こえるのは電力不足なのか、こういうアレンジなのかがイマイチ判らず。最後は「遅れをとっては×」と歌いながら、両腕を軽く上げ、下ろしながら胸の前でクロスしてバッテンに。


(…ひょうきん族?!)


と思った人が多いとか少ないとか…
あ、帰りのバスに後れを取ってはしぬって意味ですかね…(違うよ

最後はまた突風のワゴン車に乗って、フチ沿いをぐるりと走って去る平沢さんでした。お気に入りじゃないですか。

なお平沢さんはこの野原でリカンベントに出会い、のちの「BLUE LIMBO」に繋がっていくのでありました。

後記

この日もダッシュで送迎バスに乗り、打ち上げをして地方の友人2人を泊めるべく帰宅している最中に24時。歩いてる最中に平沢さん出演のインターFM番組が始まってしまった為、深夜は人も通らぬ道のスーパーとコンビニの狭間で、電波干渉の都合上、お互い5メートル程ずつ離れ、魔のトライアングルを作る我ら。

しかも全員ヘッドホン。さらに無言。そして時々一斉に笑う。

神(平沢)よ、なぜこのような試練を我々に…(まんざらでもない顔


ちなみに当時発電に参加したファンは200人強だったとのことなので、今やったら普通にホールでライブ出来るぐらい発電出来そうですね…
と思いながら改訂レポ(感想)を終わります。

【お知らせ】
田村指圧治療院
指圧・骨盤調整のゴッドハンドのお店です。
ライブ前後でここで治療を受けておくと、遠征や長時間のスタンディングでも身体のラクさがほんとに違うので、馬骨の皆様も是非。何故かTB-303(シンセ)、TR-909(リズムマシン)も完備しているぞ!

肩こりや腰痛など慢性的なお悩みのある方も、一度相談してみてください。
ニューウェーブ周りの音楽にも大変詳しいですが、2014年『パラレル・コザック』(赤坂BLITZ)の時に、カフェ「Gazio」で楽屋弁当を食べながら限定ライブ中継を観た伝説の先生なので、お話もしやすいと思います。

田村指圧治療院

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