超基本 ITエンジニアのための図解フレーム
IT技術がこれだけ発展した今でも、ホワイトボードは便利なツールである。情報の整理、可視化、論点の明確化など、メリットは大きい。
だが私は新入社員の頃から今に至るまで、このホワイトボードというものが苦手だ。私のまわりにはホワイトボードの前に立ってスラスラと図を駆使してペンを走らせている人(特に後輩)が多く、いつも羨ましく思う。
何故、彼/彼女らのように上手く描けないのだろうか?
それは、うまく図解が出来ないからだと解釈している。そして、図解のセンスは持って生まれた才能によるところが大きい。だが、センスは知識量と努力で補える。今回は、自分の弱点克服のため、図解基本フレームを基本からまとめようと思う。
1.箱と線
①箱
図解の基礎の基礎。箱には何でも入る。単語でも文章でも良い。
②箱と線
関連のある箱は線を結ぶ。これだけで随分見やすくなる。
2.箱の結び方
箱同士の関係性によって、線の種類を変えるとより分かりやすい図となる。
①関係
繋がりや関係があれば箱を実線で結ぶ。これが基本となる。
②対比
関係性に対立や比較要素がある場合は両方の矢印の先を箱に向ける。
③推移
物事の変化や移動、または提供などに使う。
3.線の応用
①強調
線の太さを変えることで、関係性の強弱が示せる。
②トレンド
線を上下に向けることで、トレンドを示す。
③予定
線を破線にすることで「まだ実現していない」という様子がわかりやすくなる。計画や予定、予想などに使うとよい
4.箱以外の基本要素
箱以外のオブジェクトは多くあるが、覚えるのは3つで十分。
①ブロック矢印
箱と似ているが、動きを示す。タスクを時系列に示したり、プロセスを書くのに使う。
②接合点
ひし形図形は箱と箱の接合点、特に、分岐によく使う。
③円
箱と似たように使えるが、サイクル型やサテライト型の図を書きたいときに有用。
5.基本パターン
箱+線の応用として、フォーマットが決まっているパターンがある。いくつか覚えておくと図解のバリエーションが増える。
①ツリー
組織図など、階層構造を持つ情報はこれで表現できる。また、論理的思考の可視化にも有効である。
②マトリクス
コンサルの定番、マトリクス。仮説検証の際によく使う。
③フロー
動きを示す。タスクを時系列に示したり、プロセスを書くのに使う。
④サテライト
各要素に依存関係がある場合に使う。
⑤サイクル
循環を示す際に使う。特に改善(繰り返し行うもの)によく使用される。
6.物事を理解する6つの型
応用として、物事を体系立てて整理するためのフォーマットをまとめる。
①why
②what
③who
④when
⑤where
⑥how
まとめ
まだまだ奥深い図解だが、迷ったら、四角と線を描くことから始めると良い。また、ホワイトボードを使うのであれば、下記の基本を徹底しよう。
・字は小さめに
・長い一文は真ん中で折り返す(左エリアと右エリアで分けておく)
・単語など、独立した用語は四角で囲う
・関連のある四角は線で結ぶ
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