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向日葵-Syrup16g

非常に良いですよねシロップ。
どこか病んでいてやけくそで、
それでいて優しい。
00年代って感じがしますよね。

syrupにはかなり人生を救われました。
元推しの尾崎世界観が好きだったのをきっかけに聴き始めたのですが、今やクリープハイプより聴いています。

1番救われたのは高校三年生の夏でした。
勉強しながらずっと『静脈』をリピートしていました。
時には『殺人鬼 旋律の名言集』を読みながら。
一番好きなのは『タクシードライバーブラインドネス』です。
そして『INM』が淫夢厨に目をつけられていたのは怒りながら笑いました。(竹中直人)

高校三年生の夏、私はおじいちゃんの絵の展覧会を見に学校帰り、1人で公民館にいきました。参考書のどっさり入った重いリュックを背負って。
公民館の前に向日葵が咲いていて、夕方が淡いパープルで、とても泣きそうになってしまいました。写真の通りです。

それは大好きな人と離れ離れになってしまったからですし、
人間という種族からジュケンセイという種族に変化してしまったからですし、
夏の気に充てられたからです。

とにかくあの夏閉塞的で私はつらかった。
そして追い打ちをかけるsyrup16g。
でも自分のムードを的確に表現してくれるバンドがいたなんてあまりにも幸せなことですよね。
どっぷりsyrup16gのやさしい00年代の歪んだギターの音に浸りながら、
生ぬるい不幸感と閉塞感の中でこの世の終わりと思いながらあたしは永遠の夏に閉じ込められていた。

ただこのバンドの曲をカラオケでとても上手に歌いこなしていたお兄さんは逮捕されて二度と会えなくなってしまいましたけど。悲しい。

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