【読書】葬送のフリーレン(2巻~3巻)

前回途中でやめたので、書いておこうフリーレン魔族編?
因みに3巻途中まで、です。

魔族が出ます。因みに魔物もいます。
言葉を喋るのは魔族で喋らないのは魔物、という定義らしい。
正直、この魔族の立ち位置が良く分からないですが、有無を言わせず倒すべき相手、という風に描かれているように見えます。

どうやら魔族や魔物にとって、人とは食糧です。人は魔族を食べない模様。
因みにフリーレンがメインな気がしますが、時間という概念が出てきている様には感じられませんでした不思議。

魔族というのは、フリーレンの言葉を借りると、以下の存在です。

お前達魔族は人の声真似をするだけの、言葉の通じない猛獣だ

これは人間やフリーレンから見た時の魔族の定義で、物語上フリーレン目線なので、この定義で語られています。
魔族が人間の言葉を喋る理由は「人類を欺く術」だそうです。
コミュニケーションの手段ではなく、騙して美味しく頂く為の手段。

分かり合うための言葉ではなく、欺くための言葉

我々に置き換えると、どうなるのでしょうか?
魚釣りだと、撒き餌とかルアーとかになるのかな?養豚場、養鶏場、田畑もそうかも。ただ、魔族には「増やす」という概念が無さそうなので、養豚とかは違うかも。狩猟の方がイメージが近いですかね。
アユの友釣りとかはイメージ近いのかな?

さて置き。
要は同じ手段を使っていたとしても、その目的が違うなら、無駄ですよね、と言っています。

解決しないから無駄なんだよ

同じ手段を使っていれば相手も同じ目的だろう、というのはその限りでは無い。そして自分の当たり前と相手の当たり前が異なれば、当然上手く行かないです。

因みにフリーレン、魔族と和解する気、ゼロなんですよね。
魔族は魔族の価値観があってその上で行動をしている。その行動原理はフリーレンとは相容れない。(フリーレンの背景はあるにせよ)だから倒すべき敵としてしか描かれていない。

ちょっと視点を変えてみましょう。
私たちは色々な手段を使って、食べ物を得ます。例えばマグロ。美味しいですよね。
この場合、マグロがフリーレンで、人間が魔族だとします。
人間はエサを使ってマグロを釣り上げ美味しく頂きます。マグロ的には騙されてますよね。そしてマグロはマグロの価値観がある。
マグロが語りかけてくるんですよ。人間の言葉を使って。人間を殺すために。食べないけど。多分。

これってどう感じますか?という点で、魔族の立ち位置が良く分からん。
ただ単に倒すべき相手として描かれているのか、分かり合う必要すらない相手として描かれているのか。

それはそれでアリかな、とは思うのでだからどうこうという事はないですが、フリーレンにとって

ヒンメルを知る事と魔族を知る事の目的が180度違う

という事がハッキリしたお話でした。

そもそもが魔王を倒した勇者パーティの後日談、なのでこれで正しい気はする。

あ。
あと、フリーレンを時間という軸じゃなくて空間と言う軸で見ても違う見方が出来るかも、と思った。

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