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日々是雑感2021/11/26

ブラックフライデーだのプレミアムフライデーだの、金曜日はどうも特別らしい。横文字でなくても華の金曜日というくらいだから、日頃の鬱憤を晴らそうというのは見え見えである。今時の人たちは華金ではなくて華木で、という傾向もあるらしいが、一般的な週末を迎える金曜日はやっぱり特別かもしれない。

とはいえ、ブラック〜という単語はあまりいい響きではない。特に経済的には世界恐慌の悲劇の木曜日とか暗黒の火曜日とか、英単語の初めに必ずBLACKが冠される曜日はろくなことがない。久々に歴史を紐解いてみたら、株価等が大幅に下落して世界中がパニックになった1929年の後半らしい。

リーマンショックの時もこんな感じだったような気がする。悲劇だとか暗黒だとか冠はなかったが、リーマン・ブラザーズが発端に倣ってリーマンショックと銘打った時は日経平均もダウもS&Pも悍ましいくらい下がったし、2010年にかけて円高急騰で100円を上回り80円、東日本大震災の時には70円台まで指したくらいだから経済のダメージは半端ない。

そう思っていると、プレミアムフライデーやブラックフライデーなんか経済回そうだのクリスマス商戦だの魂胆見え見えの曜日とはいえ、何かもの悲しさを感じざるを得ない。そして基本給も上がらない日本の経済の原因も警戒に警戒を重ねた人間不信そのものではないかと思うようになってきた。

昨今日本の看護職や保育職、介護職の基本給を月額9000円程度賃上げしようとか、社会全体で3%賃上げしようとか上から目線の雀の涙程度の賃上げで経済を活性化させようとする政府や経済界は信用できないの一言で済ませられてしまうだろう。むしろ、経済活性化を目指すなら全日本国民の個人最低年収600万以上だの、令和の1億総中流化政策だの、徳政令だの、大幅な大減税だのするくらいの覚悟と責任を政治家と経済界には持って欲しいものだ。それだけの覚悟がないなら、彼らには今すぐに辞任辞職をしていただきたいものだ。

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