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【ALIVEとわたし】加世田恵美子さん(かっせさん)

 2021年度2期に答申先メンバーとしてチームに参加いただいた、市民セクターよこはまのかっせさん。ALIVEでの時間を「楽しい」「嬉しい」という言葉を多くつかわれていたのが印象的でした。そして、「市民活動支援に携わる者として嬉しかった」という言葉に、嬉しさと、その裏にある日々の活動の難しさを私は感じました。

かっせさんの「ALIVEとわたし」。ぜひご堪能ください!

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 ALIVEに答申先として参加すると決まり、事前にALIVEの皆さんとテーマをどうするかの話し合いがありました。当団体では業務遂行に必要な人員を確保できていない、後継人材がいないといった内部事情を話していたのですが、そこから色々掘り下げてくれて、テーマ「市民主体による、よこはまの”まち”づくりがこれからも豊かにつづいていくために~2026年までに自主事業で売上1億円を生み出す仕組みとは~」を引き出してくれたのが、すごいなと思ったし、有難いことと思いました。
 しかし、他の答申先団体のテーマに比べて、当団体のテーマはイメージしにくい。そもそも市民活動ということ自体、世界が広すぎるし、中間支援としての法人事業を企業の皆さんがこの短期間で本当につかめるのか、抽象的なテーマにどう向かっていけるのか。始まる前から皆さん大丈夫?と思っていました。

■実際にチームに入って
 3か月間、チーム活動に参加しての感想は一言「楽しかった!」です。チームの皆さんが、当団体のことを理解しようと一生懸命になってくれていて、テーマに向かって、個人で調べ、皆で議論する。時間も労力も使って、現業ある中、本当に大変だったと思います。私は役員なので、情報は出すけど「教える側」にならないよう発言に気を付けていましたが、サポーターの方から、メンバーの考えになる起点・きっかけのようなものを渡せていたとフィードバックもらって、安心したし嬉しかったですね。

■チームについて
 本当にいいチームでした。突出した誰かがいるのではなく、皆、話の聞き方、考えを詰めていくステップ感が似ていました。進めていきやすいチームだけど、逆に独創的・画期的なアイデアが出づらい一面もありました。「みんな自分の殻をやぶろう」と言い合っていたけれど、人間そう簡単には変わらない。なかなか殻を破るのは難しいですね。

 Session2で、チームが出した提案事業についてアドバイザーから厳しいフィードバックをもらいました。それを受け、各自がヒアリング調査をした結果、当初路線ではダメだとなり行き詰まったのですが、ある会社のヒアリング内容をチームのみんなが引き上げてくれて、結果、全員納得の提案とすることができ、最優秀(一部採用)がとれました。チームの皆がみんな、とても真面目でした。指摘を受け、ちゃんとヒアリングしたのは、このチームならでは、だったと思います。

■ALIVEを振返って
 個人的には純粋に楽しい経験でした。週2回の夜3時間は台所のカウンターにパソコン置いてうろちょろ動きながらMTG。ずっと年上なもので、お母さん的な関わり方もあったかも。「大人の文化祭」のような感じ。皆さんは文化祭どころじゃなかったでしょうけど。
みなさん、ALIVEは大変だったけど良い経験だったと話していました。最後に一人ひとりが皆からコメントもらうのも良かったです。私もこの年になって自分に関するコメントをもらえることはまず無いし、照れてしまいましたが、本当に嬉しかったです。皆さんと仲良くなれたのは財産と思います。

 法人としては、まず「法人の強み」を外から見て明確にしてくれたことがよかった。これを今後どう生かしていくのか。将来の姿を想像するきっかけになりました。チームの提案内容は、当法人の強みをしっかり生かしたものだと思うので、今すぐは難しいですが、何とか形にしていきたいと思っています。

 市民活動とは?NPO法人とは?おそらく全く縁が無かったであろう企業の皆さんにとっては、雲を掴むような話だったと思います。でも、Sessionが進むにつれ、興味のゲージが上がっていく様子が見えました。活動している方々に向けた尊敬や感動もあって、市民活動支援に携わる者として嬉しかったです。当法人のテーマに向き合ってくださった皆様には、これを機にこれからも、何かしらの活動に少しでも触れていっていただければ、と期待しています。

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